2007年08月31日

掘り出しのマーケティングブログを探す

 マーケティング分野をカバーしているブログが,米国では質量とも充実している。

 Advertising Ageがマーケティングやメディア分野の英文ブログのランキング一覧表を掲載していた。これは,Todd Andrlikが作成したPower 150で,427ブログのランキングを示している。

 100点満点で各ブログのスコアを算出している。スコアの内訳は次の通り。
・Google PageRank (0 to 10)
・Bloglines Subscribers (1 to 20)
・Technorati Ranking (1 to 30)
・Todd Points (1 to 15)

 スコアでトップ10のブログを以下に示す。

1. Seth's Blog    :70
2. Micro Persuasion  :69
3. Pronet Advertising :68
4. Search Engine Watch :68
5. Search Engine Land :68
6. Adrants     :67
7. Online Marketing Blog :67
8. Adverblog     :66
9. Marketing Pilgrim :66
10. Publishing 2.0    :65

 有名な定番サイトがズラリと並んでいる。これらをチェックしておれば,ネットマーケッティング/PRの最前線動向を先取りできるはずだ。

 でも,これでは掘り出しブログを発見できていない。米国なら,新しいブログも次々と生まれていると期待しているのだが,427ブログ全てをチェックするわけにもいかないし。

 たまたま,ブログBeing Peter Kimで“The M20: Top Marketer Blogs ”の見出しのエントリーを見つける。ここに,トップ20のマーケターブログが載っており,そのほとんどが今までお目にかからなかったものだ。

 ここでも,100点満点のスコアでランキングを決めている。内訳は次の通り。
・Authority: 20% Technorati Authority + 20% Google PageRank
・Attention: 10% Alexa traffic
・Influence: 50% Feed subscribers
(Alexaデータはそれほど信頼が置けないことを理解した上で,しかたなく採用したとの弁解があり)。

 トップ20ブログの結果は次の通り。

  1. ExperienceCurve :: 74 

  2. Strategic Public Relations :: 70

  3. Listen Up! :: 59

  4. BeRelevant! :: 53

  5. Conversation Agent :: 51

  6. Todd And - The Power To Connect :: 48

  7. Flooring The Consumer  :: 42

  8. Decker Marketing :: 41

  9. The Lonely Marketer :: 41

  10. Marketing Nirvana :: 40

  11. Consumer Generated Media :: 38

  12. Churbuck.com :: 38

  13. The Digital Mindset Blog :: 36

  14. Bernaisesource :: 35

  15. Biznology :: 34

  16. Cross The Breeze :: 33

  17. AttentionMax :: 33

  18. Masiguy :: 32

  19. Community Group Therapy :: 31

  20. Buzz Marketing For Technology :: 31


 Advertising Ageのランキングで姿を見せていないブログが多い。トップのExperienceCurveはAdvertising Ageのランキングでは151位と埋もれている。

 実際に幾つかザッと閲覧してみた。ExperienceCurveを始め面白いブログが多そう。ややニッチだが切り口の鋭いブログも存在し,メディア・パブのネタとしても利用できるかもしれない。



◇参考
Power 150(Advertising Age)
The M20: Top Marketer Blogs(Being Peter Kim)
The M20: Top Marketer Blogs (gamma)(Being Peter Kim)

posted by Kilimanjaro at 10:52 | Comment(0) | TrackBack(1) | マーケティング 広告
2007年08月30日

無料サービス,会員数ではなくてアクティブユーザー数で評価する

 Facebookアプリケーション(Widget)のディレクトリーページを見ていて気が付いたのだが,ランキング表示の仕方が変わっていた。

 一昨日までの画面例を示す。Recently Popular,Most Users,Newestのそれぞれについて,プロフィールページに貼り付けたユーザー数(つまり配布したWidget数)ベースでWidgetの順位が決まっていた。

FBRanking.JPG

 でも,貼り付けたユーザー数だけでは,そのWidgetがどれくらいの人たちに閲覧されているかはわからない。実際の人気度を測るには,日々の閲覧者数で比べたい。そこで昨日からFacebookは,日々の閲覧者数やアクティブ率で,ランキングを決めるように変更したようだ。実際には,Recently Popular,Most Activity,Most Active Users,Newestについて,順位付けを実施している。

 一日当たりのアクティブユーザー数のランキング(Most Active Users)は,次のようになっていた。トップの“Top Friends”のアクティブユーザー数は273万人である。配布ユーザー数が約1,360万人なので,アクティブ率は20%となる。

FBMostActiveUsers.JPG


 そのアクティブ率のランキング(Most Activity)は次のようになっている。

FBMostActivity.JPG


 無料サービスでは,登録者数や会員数が減ることがほとんどあり得ない。利用しなくなっても,一般にそのまま放っておくからだ。だから,よほどのことがない限り,無料サービスでは登録者数や会員数が増え続ける。中でも話題性の高いサービスともなると,新規会員の加入により会員数も積分されていく。ところが,繰り返し利用するユーザーの割合が低いと,会員数とアクティブユーザー数との乖離が大きくなっていく。つまり会員数はほとんど意味がない。

 Facebookが,プロフィールページ(マイページ)に取り込んだユーザー数による評価を放棄して,日々のアクティブユーザー数ベースでアプリケーションランキングを実施したことは評価したい。ユーザーにとっても,広告主にとっても有り難い。これからの無料会員サービスは,アクティブユーザー数やアクティブ率で評価されていきそう。


追記
・Mashableのエントリーによると,Facebookはアクティブユーザー数(月に少なくともログインしているユーザー数)しか発表しないとか。一方,MySpaceは,dead accountsを含む会員数を誇示しているとか。
タグ:Facebook Widget

posted by Kilimanjaro at 20:19 | Comment(0) | TrackBack(2) | Web2.0 SNS CGM

Slideの人気Widget,月間1億3400万人以上が閲覧

 SlideのWidgetは,平均して毎日100万回ほどブログやSNSに貼り付けられており,月間1億3400万以上の人によって閲覧されているという(Read/WriteWebより)。

 Slideはスライドショーやメディア系の人気Widgetを数多く提供している。それらは,MySpace, Facebook, Bebo, Hi5, Xanga, Tagged , Bloggerなどの代表的なSNSやブログに対応している。

 注目のFacebookにも多くの同Widgetがアプリケーションとして登録されている。そして,Facebookアプリケーションの人気ランキングでも1位,2位、6位に選ばれている。1位のWidget“Top Frends”を1,360万人ものFacebookユーザーがプロフィールページに貼り付けており,毎日270万以上の人に閲覧されている。

 人気のスライドショーのサンプルを以下に貼り付けておく。実際には,ユーザーの写真などをキューブ面に貼ったりしている。こしたエフェクトや飾り立ての組み合わせをカスタマイズできるのが売りになっている。でも,日本人のテーストに合致しているかどうか。







 こうしたWidgetはリーチを急拡大させているようだが,課題はいつものようにマネタイジングである。競合のRockYouは広告ネットワークの構築に動いている。SNSプラットフォームとの売上分配をどうするかも含めて,ビジネスモデルの模索が始まっている。



◇参考
Slide - One Million Flash Widgets Added Per Day (Read/WriteWeb)
Facebook Spawns Ad Networks (ADWEEK)
タグ:Widget

posted by Kilimanjaro at 12:48 | Comment(0) | TrackBack(1) | Web2.0 SNS CGM
2007年08月29日

GoogleやMySpaceもFacebook上で走る

 Facebook上で,Google SearchとかMySpace Profileを走らせる。

 Facebookが5月末に実施したオープンプラットフォームは,WebOS的な存在になってきたのかもしれない。現在(日本時間8月28日9時),同プラットフォーム上で走るアプリケーション数は3,434種で,約1ヶ月前の7月24日の2,089種と比べてもわかるように,増え続けている。

 Googleが提供するFacebookアプリケーションは,Googleの検索サービスを実施でき,検索結果を友人と共有できる。検索問い合わせの履歴もFacebook's mini-feedとして残される。このアプリケーションはGoogle's AJAX Search APIを利用して作られている(ブログGoogle Operating Systemより)。

 早速、試してみた。だが,残念ながらトラブルが発生し,現在のところサービスは一時停止中で,次のようなメッセージが現れた。

GoogleFacebook.JPG
(Errors while loading page from application
There are still a few kinks Facebook and the makers of Google are trying to iron out. We appreciate your patience as we try to fix these issues. Your problem has been logged - if it persists, please come back in a few days. Thanks!)
 
 
 そこで、イメージを掴むために、Google Operating Systemに出ていたスナップショットを拝借。

GoogleFacebooksample.JPG


  またMySpaceのプロフィールページまでも,Facebook上で走らすことができるようになる。SpaceLiftが提供する。ブログRoadsAfarによると、米時間8月29日から利用できるとのこと。




◇参考
Google Facebook App(Google Operating System)
SpaceLift Imports Your MySpace Profile to Facebook(Mashable)
Facebook旋風,米国のWebアプリ市場を変える勢い(メディア・パブ)
Facebook向け主要アプリ,ユーザー数が驚異の急増を(メディア・パブ)
タグ:google Facebook

posted by Kilimanjaro at 10:37 | Comment(0) | TrackBack(1) | Web2.0 SNS CGM
2007年08月28日

Google Phone,近く立ち上がるとの噂が 

 Google仕様携帯電話機のGoogle Phone(俗称がgPhoneとかGphone)の噂が絶えないが,またまた数日前から燻っている。

 もっともらしく伝える噂が二つ。一つは,2週間以内にもまずインドでスタートするという。もう一つは,Google内部から伝わるとして。


◇参考
GPhone - It's Confirmed (Rizzn.com)
Forget iPhone, the Gphone is here(rediff NEWS)
Is The Google Phone Ready To Launch In India In Two Weeks?( Mobile Blog - InformationWeek)
Google仕様のgPhone,通信料タダのケータイが来年にも登場か(メディア・パブ)
タグ:google

posted by Kilimanjaro at 08:47 | Comment(1) | TrackBack(0) | ケータイ モバイル
2007年08月27日

インターネットアーカイブ,テーマ別の貴重なコンテンツも集積

  米国のInternet Archive “Wayback  Machine“を以前は時折利用していたが,最近ではほとんどアクセスしなくなっていた。


NASAやスマトラ沖津波のアーカイブも

  そのInternet Archive がNASAと契約し,NASAの写真1,200万点やビデオ10万時間分をオンラインで無料提供していくという。NASAは来年に50周年を迎えるそうで,記念事業の一環として実施したいのだろう。

  Internet Archive は今でも頑張って,いろいろと活動しているのかもしれない。そこで久しぶりにサイトを覗いてみた。すると,Internet Archive Web チームのブログで,Asian Tsunami Archiveを紹介していた。The Singapore Internet Reserarch Centre と WebArchivist.org(University of Washington)と組んで開発したアーカイブであるが,非常に貴重な情報を集積している。
 
 04年末に起こったスマトラ沖地震に関する当時のサイト(1,500サイト以上)を再現できるサービスだ。各国の政府機関やボランティア組織,マスメディア,企業,それにブログなどが,どのように対応していたかが,時系列で追うことができる。大津波が発生した当初は,ブログをはじめとするソーシャルメディアが大活躍した。公的機関の発表やマスメディアの報道よりも,“SEA EAT”に代表されるブログの情報のほうが速報性,網羅性,有用性の点で地震発生直後には重宝にされていたことが読み取れる。日本の各組織のホープページもこちらから探すことができる(たとえば,日本赤十字社とか防衛庁のページも残っている)。


96年以降のページイメージをアーカイブ
 
 それでは,Internet Archive の日常的な作業,つまり日々のWebページのアーカイブ化は今でも進められているのだろうか。確か,90年代の後半ころに初めて接した時は,96年以降のサイトを遡って閲覧できたので感激したものだ。今でも,初期のGoogleやasahi.comのトップページを,以下のように閲覧できる。

http://www.google.comの98年12月2日付けトップページ

google19981202.JPG


http://www.asahi.comの96年12月19日付けトップページ

asahicom20061220.JPG


一部ニュースサイトのアーカイブ化が見られるが・・・

 90年代から00年代に入ったころまでは,かなりのWebページが貯えられていたように覚えている。だが,最近のようにすごい勢いでWebページが膨張してくるときっちりと対応しきれないし,著作件の問題も浮上してきているはず。そのため,近頃はあまりアーカイブされていないため,利用価値が減っているのではなかろうか。サイトのリニューアル時には,デザイン変更前のサイトと比較したいことが起こる。以前なら,Internet Archive でデザイン変更前と変更後のサイト比較ができたものだ。

 新聞社系サイトの様子を見てみた。NYTのアーカイブ状況(http://www.nytimes.com)を見ると,2004年以降のnytimes.comのページは貯えられていない。washingtonpost.comのページは全くアーカイブされていないし,USAToday.comのページも最近は事実上貯えられていない。

 一方,日本の新聞社のサイトは,比較的,最近のページまでアーカイブされている。asahi.comのアーカイブ(http://www.asahi.com),YOMIURI ONLINEのアーカイブ(http://www.yomiuri.co.jp/),それにNIKKEI NETのアーカイブ(http://www.nikkei.co.jp)を調べてみた。いずれも今年5月後半まではアーカイブされている。ただし,asahi.comの最近のページは画面表示されない。

 意外な結果であった。ソースのサイトでは,ニュース記事は一定時間が過ぎると消されるが, Internet Archiveに行くとアーカイブから閲覧できることがあるのだ。


◇参考
NASA and Internet Archive Team to Digitize Space Imagery(NASA,プレスリリース)
Decades of NASA photos, video coming to the Web(CNET News.com)
Asian Tsunami Archive(Web Archiving Blog)

posted by Kilimanjaro at 09:30 | Comment(0) | TrackBack(2) | 市場

NYTimes記者が薦める他サイトコンテンツとは

 NYTimesがパーソナライズド・ページ・サービスMy Timesの公開を始めた。

 1年少し前から一部ユーザーに提供していたサービスを,ブラッシュアップして誰にも利用できるようにした。機能的には,1年前のベータ版とほとんど変わらない(エントリーで紹介)。新たに以下のWidgetを備えたが,売り物にするほどのレベルではない。

◇WIDGETS(My Timesに貼り付けることができる)
・Times Journalists' Suggestions
・Weather
・Flickr Photo Browser
・Movie Showtimes
・Markets & Stock
・QuotesNYT > Crosswords
・Bookmarks
・Mortgage & Home Equity Rate Trends

 パーソナライズド・ページ・サービスはiGoogle,My Yahoo, Pageflakes , Netvibesなど,既に数多く出回っている。My Timesは遅れて参入している上に,メニューも先行サービスに比べ見劣りする点が散見される。特定のメディア企業が提供するサービスにユーザーが飛びつくかどうか疑問でもある。確かにNYTimesサイトをいつもスタートページとして利用し,NYTimesのコンテンツを中心に情報収集しているユーザーには,魅力があるかもしれないが。

 My Timesでは,他サイトのコンテンツも取り込める(米国では,ブログはもちろん,ニュースサイトもカテゴリー別にRSS配信されているから)。でも,これは米国のパーソナライズド・ページ・サービスでは,当たり前の機能で売り物にはならない。ただ注目されるのは、NYTimesの記者が薦める他サイトコンテンツをワンクリックでMy Timesに取り込めることだ。当然だが,Washington Postなどの競合サイトのコンテンツも含まれている。

 NYTimesの記者がどのようなサイトのコンテンツを,日常的にチェックしているのかは興味深い。意外な面白いサイトを発見できるかもしれないので調べてみた。ここでは,Business,Technology,Healthの各分野で,NYTimesが薦める他サイトコンテンツを紹介する(My TimesのAdd ContentやJournalists’Picsをクリックすれば,その他の推薦コンテンツを閲覧できる)。


◇Business分野
footnoted.org
・Yahoo! News: Top Stories
・Latest financial news - CNNMoney.com
・Yahoo! News: Business

◇Technology分野
・Boing Boing
・Gizmodo
・CNET News.com - E - Business
・Tech News First
・Cool Tools
・Engadget
・John Battelle's Searchblog
News: Digital Photography Review (dpreview.com)
・Pidgin News
・Techdirt
Ubergizmo
・Wired Top Stories
・Yahoo! News: Technology News
・Yahoo! Search Blog
Zatz ・Not Funny!

◇Health分野
・BBC News | Health | World Edition
Diet, Health and Fitness News from eDiets.com ・Weight Loss Program
・MSNBC.com: Health
・New Scientist - Health
・What's Happening at CNN
・Yahoo! News: Health News

 全体に,メインストリームメディアらしく手堅いサイトを紹介している。Techcrunchのようなエッジの効いたブログが外れている。

 Business分野では,footnoted.orgが必見ブログのようだ。

 Tchnology分野では定番ブログが多く薦められている。ガジェット系ブログでUbergizmoが面白そう。

 Health分野では,やはりダイエット/フィットネスのeDiets.comが定番のようだ。

 際だって注目すべきサイトの発見はなかったが,ある記者が選んだpopgadgetは掘り出しブログである。ガジェット製品系ブログであるが,女性の視点から面白いガジェットを紹介している。これまでのガジェットブログは,やはり男性向け製品を紹介している。popgadgetでは,
“Personal Tech + Innovative Lifestyle for Women”をキャッチフレーズにしており,これまでと違った視点のガジェットブログではなかろうか。



◇参考
My Times Launches On NYTimes.com
NYTimes.comのパーソナライズドサービス,競合サイトのコンテンツを取り込める(メディア・パブ)
NY Times Launches My Yahoo Clone A Decade Late(Techdirt)
タグ:NYT

posted by Kilimanjaro at 09:23 | Comment(0) | TrackBack(1) | 新聞 ニュース
2007年08月23日

Vogueのファッション特集号,Web連携で727ページの広告を獲得

SHOPVOGUETV.JPG

 新聞や雑誌の紙媒体では,暗い話ばかりが続く時勢。そうしたなかで,うって変わって,すごく威勢の良い話を。727ページという記録破りの広告ページの雑誌が現れた。

 NYTimes.comの記事によると,the Condé Nast Publicationsが発行している女性誌Vogueが,9月号で727ページの広告ページを獲得したという。

 女性ファッション誌Vogueの3月号と9月号は,春と秋のファッション特集号で人気が高い。最近では,特集号広告主に出店機会を与えるオンラインショップを開設することもあって,同号への広告出稿量が増えている。

 特に,9月号の広告は注目の的だ。スーパーボウルの高額TV広告にたとえて,ファッション業界のスーパーボウルと言われるぐらいである。今年の9月号は,連携するオンラインショップを大幅に改造し,ビデオ機能を取り込んだ“ファッションエンターテインメント”サイトに変身させた。サイト名はShopVogue.TVである。

 そして,727ページもの広告ページで溢れる号になった。これでは2kgくらいの重さになり,気軽に雑誌を持ち運べないくらい。嬉しい悲鳴である。さらに雑誌広告とオンラインショップ出店のセット料金は,かなりの高額であるそうな。Vogueはこの号だけで,無茶苦茶,儲けるのだろう。

 ShopVogue.TVについては,実際にアクセスすれば,さすがにVogueと感じ取れるはず。Shop,Watch,Shareの3コーナーから成る。

 Shopには,雑誌広告主の製品が並んでいる。brand別,trend別,department別,あるいはprice別に,製品を調べることができる。実際の製品購入は,対応する広告主サイトに飛んで行う。

 Watchは,Vogueオリジナルのビデオコンテンツのコーナーである。総計240分長のビデオは,“ファッションエンターテインメント”と言うだけあって,なかなかの出来映えである。ビデオの内容は,モデルの撮影風景や,60秒化粧,トレンドウオッチ,ファッションショーなどである。

voguevideo.JPG

 Shareは,ユーザーお気に入りのファッション,美容,エンターテインメントの写真を投稿し,意見交換する場である。


◇参考
The Web Way to Magazine Ad Sales(NYTimes.com)
米VOGUEが過去最大の広告ページ,ネットショップの効果か?(メディア・パブ)

タグ:雑誌 広告

posted by Kilimanjaro at 11:12 | Comment(0) | TrackBack(7) | 出版 雑誌
2007年08月22日

米新聞紙広告の不振が続き,記者のレイオフ相次ぐ

 米新聞社でニュースルーム・スタッフのレイオフが相次いでいる。4月からの約5ヶ月間で900人ほどの編集スタッフが職を失った。新聞広告の不振と発行部数の減少が続き,人件費カットに向かっているのだ(The Editors Weblogsより)。

 Illinois’ Daily Herald ,The Daily Herald, Chicago Tribune, San Jose Mercury News , Denver Postなどの新聞社でレイオフが実施された。

 今年に入ってから米新聞社各社の広告売上高が低迷している。先週に発表された7月の広告売上高も,ほとんどの新聞社が前年同月をかなり割り込んでいる。大手McClatchy社も7月広告売上高は前年同月比9.4%減と元気がない。

 NYTやDJの有力新聞社も同じように苦しんでいる。NYT社はニューメディアグループ(Aboutグループを除く)の7月広告売上高が同5%減とやはり不振である。WSJ紙の7月広告売上高(オンラインは除く)も同7.2%減と落ち込んだままである。 

 米新聞社の多くは底なし沼にはまってしまったのかもしれない。


◇参考
US: 900 newsroom layoffs in 5 months(The Editors Weblogs)
McClatchy's advertising revenue falls 9.4 percent in July(Sacramento Business Journal)
Dow Jones Reports July 2007 Advertising Revenue(DJ,プレスリリース)
The New York Times Company Reports July Revenues(NYT,プレスリリース)

タグ:広告 新聞

posted by Kilimanjaro at 08:05 | Comment(0) | TrackBack(4) | 新聞 ニュース
2007年08月21日

SNSサイトの世界勢力図,言語や文化などで意外な色分けに

VALLEYWAGが作成した世界のSNSサイト勢力地図は面白い。

 世界各国のトップSNSサイトを色分けした地図である。各国のトップSNSサイトはどこかと聞かれても、米国のMySpaceとか,韓国のCyworldとか,日本のmixiぐらいしか答えられないものだ。

 それもそのはず,以下の地図(クリックで拡大表示)からも分かるように,米国の有力SNSを中心に群雄割拠の様相を示している。米国市場で独走中のMySpaceでも,世界市場の制覇にはほど遠い。

worldmapSNS.JPG

 有力SNSサイトが,どの国でトップの座についているかをリストアップしておく(ソース:VALLEYWAG)。

Bebo; Ireland, New Zealand,
Blogger; Iran, Spain
Cyworld; South Korea
Facebook; Canada, Egypt, Jordan, Lebanon, Norway, Panama, South Africa , UAE, United Kingdom
Fotolog; Argentina, Chile, Uruguay
Friendster; Brunei, Indonesia, Malaysia, Philippines, Singapore
hi5; Peru, Colombia, Costa Rica, Dominica, Ecuador, El Salvador, Guatemala, Honduas, Kwait, Mauritius, Mongolia, Nicaragua, Portugal, Romania, Thaland, Tunisia
LiveJournal; Belarus, Russia
MySpace; Australia, Croatia, Greece, Italy, Mexico, Puerto Rica, Serbiz, USA, Venezuera
Orkut; Brazil, India, Pakistan, Paraguay
Skyblog; Belgium, Fraqnce, French Polynesia, Guadelope, Martinique, New Caledonia, Senegal
Studiverzei Chnis; Austria, Germany

 Orkutがブラジルだけではなくてインドでも人気があるようだ。Friendsterもインドネシア,マレーシア,シンガポールなどの東南アジアで頑張っている。またhi5は中南米市場で強そう。

 SNSはコミュニティーサービスなので,言語や文化,宗教が似通っている国の間では,同一のSNSサービスが浸透しやすいのだろう。

 VALLEYWAGのSNS勢力地図は面白いのだが,粗っぽさも残っている。日本のmixiが抜けているし,中国の51.comも外れている。51.comによると6,000万人の登録ユーザーを擁しているSNSサイトのはずだが。Cyworldのように米国に進出していないと,無視されるのかも。また,BloggerやLiveJournalなどをMySpaceなどと同じSNSサービスとするのもどうかな。

 また,どこのデータを利用したのかも不明である。たとえば,英国ではFacebookがトップとなっているが,comScoreの07年7月測定ではユニークビジター数の順位がBebo,MySpace,Facebookとなっている。ちなみにBeboとMySpaceの英国での月間ユニークビジター数は1000万人を突破し,いずれも英国のインターネット人口の30%を超えている。欧米のSNS普及率は日本に比べてかなり高いようだ。また米国市場で注目されるのは中高齢者のSNS普及率が高いことである。

 このように,日本のSNS普及率は欧米に比べ低いようだが,モバイルSNSに関しては日本が先行している。M:Metricsの発表によると,欧米のモバイルSNSユーザー数は1,230万人となっている。これなら,日本一国だけでほぼ同じユーザー数に達しているはずだ。日本のSNS市場の主戦場は既に,PCからモバイルに移ってきた。mixi,モバゲータウン,GREEの主要3社のモバイルユーザー数が急激に伸びている。

 M:Metricsのデータによると,主要各国のモバイルSNSユーザー数は次のようになる。
・米国:750万人(モバイル加入者数の3.5%)
・イタリア:130万人(同2.8%)
・英国:110万人(同2.5%)
・スペイン:75万人(同2.3%)

 米英では,MySpaceとFacebookの2社がモバイルSNS市場でしのぎを削っている。MySpaceは米国で370万人,英国で44万人のモバイルユーザーを抱えており,一方Facebookは米国で200万人,英国で31万人のモバイルユーザーを擁している。

 さて,1〜2年後のモバイルSNS勢力図はどうなっているだろう。少しは日本のSNS事業者の色が付いていれば良いのだが・・・。


◇参考
The world map of social networks (Vallywag)
Bebo Becomes the Most Visited Social Networking Site in the UK(comscore、プレスリリース)
米国産のSNS,グローバル市場でも急成長続く(メディア・パブ)
Mobile Social Networking Has 12.3 Million Friends in the US and Western Europe(M:Metrics Press ReleaseMobile)
Mobile Social Networking: MySpace, Facebook, MSN the Leading Services (ReadWriteWeb)
タグ:SNS

posted by Kilimanjaro at 08:38 | Comment(1) | TrackBack(1) | Web2.0 SNS CGM
2007年08月20日

米ニュースサイトのトップ争い,Yahooの独走に待ったをかけるCNN

 米ニューサイトのトラフィック動向を調べるには,CyberJournalist.netが便利である。毎月,Nielsen/Netratingsの測定データを基に,ニュースサイトのランキングを掲載している。また,同サイトには2002年7月からの毎月のランキングも, CyberJournalist.net - Top News Sites:に残してくれている。

 最新の2007年7月のランキングと,1年前の上位ランキングを以下に転載する。

*米ニュースサイトのランキング:2007年7月,Nielsen/Netratingsデータ
netratingNEWSsite0707.JPG


*米ニュースサイトのランキング:2006年7月,Nielsen/Netratingsデータ
Newssitejuly06.JPG

 Yahoo,MSNBC,CNNの3強時代が続いたが,昨年当たりからYahoo Newsのトップが定着し,MSNBCが伸び悩んでいる。この1ヶ月間の動きではYahooとCNNの差が縮まっており、YahooとCNNの2強時代が到来するのかもしれない。注目したいのはAOL Newsの躍進で,MSNBCに急迫している。AOLの一人当たりの利用時間が長いのも見逃せない。

 それと気になるのが,Google Newsが伸び悩んでいること。この1年間でユニークオーディエンス数がほとんど増えていなくて,ランキングも昨年7月の10位から今年7月は13位に落っこちている。Google Newsのような機械的なニュースアグリゲーターサイトは,限られたニュースマニアに人気があっても,一般ユーザーは浸透していないのかもしれない。

*2007年7月のトップ10サイトの前月比増減
Yahoo! News 32,674 (+381)
CNN Digital Network 29,757 (+1,436)
MSNBC 26,015 (-1,419)
AOL News 23,103 (+1,165)
NYTimes.com 14,149 (+1,614)
Gannett Newspapers 13,812 (+1,533)
Tribune Newspapers 12,218 (+180)
USAToday.com 10,611 (+2,019)
ABCNEWS Digital Network 9,876 (-976)
Fox News Digital Network 9,343 (+1,151)




◇参考
Top news sites for July 2007(CyberJournalist.net)
タグ:yahoo

posted by Kilimanjaro at 07:14 | Comment(2) | TrackBack(2) | 新聞 ニュース
2007年08月19日

タイ語版BusinessWeek誌が誕生,タイに惚れ込んだ日本人が仕掛ける

BusinessweekThai.JPG

 タイ語版BusinessWeek誌が創刊した。タイに惚れ込みバンコクに住みついた日本人が仕掛けたと言うから面白い。

 米国の3大ビジネス誌の一つBusinessWeek誌も,米国内のプリント事業で苦戦を強いられている。そこで、他の有力誌と同様,オンライン事業と海外市場に活路を見いだそうと躍起である。

 タイ語版BusinessWeek誌も海外市場のテコ入れの一つ。BusinessWeek誌は世界140カ国に470万の読者を抱えているそうだが,最近は現地語版にも力を入れている。既に,中国語,ロシア語,アラビア語,ブルガリア語,ルーマニア語,インドネシア語,トルコ語の各国版を発行しており,今回,タイ語版が加わることになる。

 タイ語版BusinessWeek誌は,版権を獲得した現地出版社バンコク・ステーション・ネットワーク(Bangkokstaion Network)が発行する。タイでは初めての国際ビジネス誌,というか最初の本格的なビジネス誌であろう。タイトルはBusinessWeekだが,週刊誌ではなくて月刊誌である。8月7日に創刊号が出た。3万部のうち8千部を1部175バーツ($5.86)で書店販売。創刊号の店頭販売はバンコクのみ。1万5000部を経営者に,残りを大学や図書館などに配る。

 編集ページの70%は,Business Week誌や同誌サイト(BusinessWeek.com)からタイ語へ翻訳した記事である。残り30%は,バンコク・ステーション・ネットワークの現地記者による独自ローカル記事となっている。

 このタイ語版BusinessWeek誌の事実上の生みの親が日本人である。その人がタイ現地出版社の社長と言うから,何者かちょっと探りを入れたくなった。そこで,その日本人を追ってみた。
続きを読む
posted by Kilimanjaro at 20:44 | Comment(0) | TrackBack(2) | 出版 雑誌

病棟からも光ファイバーでインターネット接続が

 この猛暑でブログもしばらく夏休み。

 それに,先週から入院しているため,インターネットからも解放され、のんびりと避暑地に来たつもりでいたのだが・・・。やっぱり時間を持てあます。

 俗界と遮断されている病棟に居る時こそ,暇つぶしにインターネットに接続できるとありがたい。幸い,今入っている病院では、入院病棟の各ベッドから光ファイバーでインターネットに接続できる。

 ノートパソコンを持ってきてもらって,先ほどからインターネットにアクセスしている。家庭やオフィスからよりも,快適な環境である。と言うことで,今日からブログを再開することに。

posted by Kilimanjaro at 20:33 | Comment(1) | TrackBack(1) | その他
2007年08月13日

米NYT,もし新聞紙を休刊しオンライン事業に全て切り替えたらどうなる

 米新聞社はこれからの青写真を上手く描けないでいる。オンラインシフトの掛け声が大きくなっているのだが・・・。

 世界トップクラスの新聞社でありオンライン事業でも先行しているNYT(The New York Times Company)すら,苦境に立たされている。そのNYTが,もし今すぐに新聞紙を休刊し,オンライン事業に全面シフトしたとすると,どうなるのだろうか。Silicon Alley InsiderのHenry Blodgetが,そのシミュレーション結果をレポートしている。極端な仮定の基でのシミュレーションであるが,新聞経営の問題を浮き彫りにしているので紹介する。

 まず現況のデータの把握から。Compete調査によるNYTimes.com の月間ユーザー数は750万人である(確か,Compete調査は米国ユーザーだけを対象にしているはず)。一方,NYTimes紙の購読者数は約110万人である。2007年第2四半期の決算で,オンライン事業の売上高がNYT全社売上高の10%台を初めて突破した。つまり750万人相手のオンライン事業で10%の売上高しか達成していないのに,110万人相手のオフライン(新聞紙)事業で90%の売上高を稼いでいることになる。

 ここでオフライン事業を止めて,すべてオンライン事業に切り替えたらどうなるかだ。

 NYT紙の購読者は約110万人となっているが,回し読み読者を加えると実数は2〜3倍程度になるはず。となると新聞紙が無くなると,200万人強の人たちがNYTimes.comを新たに読むことになろう。そこで,NYTimes.comの読者が750万人から1000万人に増えるとする。

 新聞紙を休刊すると,次のように新聞紙関連の経費や売上高がゼロになり,オンライン事業の広告売上高が上積みされる。
・新聞紙の製造/流通経費(紙代,印刷代,配送費など)→ゼロ
・オンライン広告在庫(売上高)→33%増:オンライン読者が750万人から1000万人と増えるため,
・オフライン編集費→オンライン編集費
・新聞紙の広告売上高/販売売上高→ゼロ

 ところで,年間550億ドルの新聞広告費は,新聞紙が消えるとオンライン広告費に流れるとしよう。でも新聞社系のオンラインサイトに全部が流れるわけではない。多くは, eBay, Monster, Yahoo, Googleなどのサイトに取られてしまいそう。ここではNYT紙の休刊で,これまでのオフライン(NYT紙)広告売上の25%が,NYTimes.comに流れると仮定している。

 このような仮定の下で,NYTが新聞紙を休刊した場合に2007年第2四半期の収支がどうなるかを,はじいた結果が次の表である。

NYTsimulation0708.JPG

*Adjustments(1):
Offline to zero
Online readers increase 7.5mm to 10mm
Online revenue up by 33%
BONUS: Online up by 25% of offline

*Adjustments(2):
Cut all raw materials
Assume all "other" is print-related and cut
Assume 25% of "wages" is print and cut

Adjustments(3):
Reduce SGA by 1/3rd for lower revenue
 

 結論としては,売上高が半分以下に落ち込み,従業員の半分近くを解雇しても,大幅赤字が避けられないとのことである。非常に乱暴なシミュレーションだが,早急なオンラインシフトが多難含みであることを示唆しているのかも。



◇参考
Running the Numbers: Why Newspapers Are Screwed (Silicon Alley Insider)
米有力新聞社NYTとDJ,第2四半期決算も冴えない(メディア・パブ)
タグ:NYT 新聞 広告

posted by Kilimanjaro at 07:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
2007年08月11日

My iTunesのWidgetを米Appleが提供

iTuneWidget.JPG

 iTuneに関するWidgetを,米Appleが提供を始めた。

 My iTunesと称するWidgetで,次の3種類が用意されている。

*iTunes purchases:最近,iTuneストアで購入した音楽,音楽ビデオ,TV番組,映画の一覧
*iTunes reviews :自分が4星あるいは5星と高く評価した音楽,音楽ビデオ,TV番組,映画の一覧
*iTunes favorites:iTuneストア購入した楽曲のアーティスト

 これらのWidgetを好みのサイズや背景色にカスタマイズし,自分のブログやプロフィールページなどに貼り付ける。以下は,iTunes reviews の例。

MyiTunesPurchases.JPG
タグ:Widget

posted by Kilimanjaro at 10:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM

男性はGoogleが好きだが,女性はYahooが好き

  JupiterResearchが,インターネットユーザー3500人にお気に入りのオンラインブランドを聞いてみた。その結果の人気ランキングは次の通り。

1.Google
2.Yahoo
3.Amazon
4.eBay
5.MySpace
6.Microsoft (including MSN)
7.AOL
8.Apple
9.Others

 回答者の36%はGoogleを,また32%はYahooをお気に入りブランドと答えた。 

「男性はGoogleが好きだが,女性はYahooが好き」との傾向が,
今回のJupiterResearchの調査でも出てきた。

 今回の調査とは関係ないが,一般に
「理屈っぽい先進ユーザーはGoogleが好きだが,素直な?一般ユーザーはYahooが好き」とも言われている。だから企業のマーケターはYahooユーザーを相手にしたがるとか。

 またメディア・パブの場合,アクセスの3割強が検索エンジン経由で飛んできている。Google Analyticsの測定結果によると,その検索エンジンからのセッション数の93%がGoogleからであった。要するに,メディア・パブは女性に見放されているが,理屈っぽい男性が訪れてくれていると言うことか・・・。


◇参考
JupiterResearch: Google And Yahoo Are Top Online Brands(Search Engine Land)
Search Engines Top Best Online Brands Report (PCMAG.com)

タグ:yahoo google

posted by Kilimanjaro at 10:49 | Comment(0) | TrackBack(3) | 市場
2007年08月09日

新聞社サイトの有料サービス,最後の砦も崩れそう

 New York Times(NYT)は,有料コンテンツサービスの売り物であったコラムニスト記事を無料化するようだ。

 New York Postのスクープである。同記事によると,同紙サイトの有料サービス“Timeselect”で提供していた有名コラムニスト記事(Op-Ed)の無料化を,NYTの経営陣が決めたという。

 アーカイブの過去記事を別にすれば,現在も最新記事を有料提供している新聞社サイトは数少ない。有力サイトとしては,WSJ,FT(Financial Times)それにNYTくらいである。だが,FT.comの記事は配信先の他ニュースサイトなどで無料閲読できることが多くなってきた。NYTimes.comでもこれまで通常のニュース記事は無料で閲読できていた。売り物であるOp-Edなどのコラム記事だけが有料であったが,それも無料化になるということだ。

 となると,WSJ.comが有料サイトの最後の砦となるのかもしれない。だが,DJ(ダウジョーンズ)がNews Corpに買収されることになったため,マードックがWSJ.comの無料化を仕掛けるのではとの噂が絶えない。

 米国の大手新聞社は最近,Webと心中する覚悟で,オンラインシフトを加速化させている。いかにオンライン広告売上高を伸ばしていけるかが鍵となる。米国の有力新聞社サイトは,英語コンテンツなのでグローバル展開できるのが強みである。中でも,インドや中国市場の急成長が楽しみである。ちまちました有料サービスで販売売上を伸ばすよりも,無料にして世界からの読者をより多く呼び込み,広告売上を増やすことの方が賢明なのかもしれない。


◇参考
TIMESSELECT CONTENT FREED(New York Post)
タグ:新聞

posted by Kilimanjaro at 07:43 | Comment(0) | TrackBack(1) | 新聞 ニュース
2007年08月08日

Forbesが獲得狙うソーシャルブックマーク“Clipmarks”とは

 米経済誌Forbesが,“Clipmarks”と称するソーシャル・ブックマーキング・サイトを買収するようだ。これは,VentureBeatのスクープである。取り上げるほどのニュースでないかもしれないが,Forbesのような経済誌がソーシャル・ブックマーキング・サイトを獲得するのが気になった。それと,Clipmarksそのものが面白そうである。

 ForbesもClipmarksも何もコメントしていないが,Clipmarksのサイトには,以下のように,VentureBeatのスクープ記事のクリップが掲載されている(当然,Clipmarksでクリッピングしている)。

clipped from venturebeat.com

picture-1.pngClipmarks, one of the many startups that helps users collect and organize information from around the web, is being bought by Forbes Magazine, an inside source tells us.

 blog it


 Clipmarksは,ニューヨークのベンチャーが提供するソーシャル・ブックマーキング・サービスで,第一世代のDeliciousに比べかなり進んだサービスであるという。Web上のテキスト,写真,ビデオを選んで,自分のフォルダーに収めていく。もちろん,それらを友人などと共有できる。まだ使っていないので評価できない。そこで,とりあえずYouTubeで見つけたガイドビデオを貼り付けておく。




◇参考
Forbes buys social bookmarking site Clipmarks(VentureBeat)
posted by Kilimanjaro at 19:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | Web2.0 SNS CGM

米新聞社サイト,97%がRSSフィード配信を,96%が記者ブログを実施

 The Bivings Report (TBR)が,トップ100位の米新聞社を対象に,各社Webサイトのオンライン機能を調べた。トップ100社はABC(the Audit Bureau of Circulations) 公査の発行部数で選んでいる。

USNewspaperOnline0708.JPG

 RSS配信は,前年比21%増の96新聞社(サイト)が実施していた。いずれも当然のことだが,セグメント別に配信している。注目すべき点は,フィードで全文配信しているサイトがわずか3サイトであることだ。やっぱり,記事全文は自社サイトに来て読んでもらいたいのだろう。このため,RSSフィード内広告はどこも行っていない。

 ビデオの提供も当たり前になってきた。06年は61%の新聞(サイト)が実施していたが,今年は92%もの新聞が実施している。32新聞はオリジナルのビデオコンテンツを発信していた。26新聞はAPからのビデオストリームを流用している。

 記者ブログもすっかり定着している。95%の新聞が少なくとも1本の記者ブログを備えており,そのうちの88%はユーザーコメントを受け付けている。また各記事に対するユーザーコメントの掲載は,06年の14%から07年の19%と増えたが,やはりこの点については慎重である。

 サイトのユーザー登録は,前年比6%増の29%となった。3新聞は有料登録で,26新聞は無料登録である。

 オンライン機能を充実させることにより,ページビューも広告売上高も増えているのは確かである。だが,まだまだオンライン広告売上高の絶対額が小さくて,米新聞社の地盤沈下は止まらない。

◇参考
The Internet Seen As An Opportunity for Newspapers(MediaPost Publications)
American Newspapers and the Internet: Threat or Opportunity?(The Bivings Report)
タグ:新聞

posted by Kilimanjaro at 09:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新聞 ニュース
2007年08月07日

NYTのAbout.com,ヘルスケアサイト立ち上げ収益強化図る

NYT(ニューヨークタイムズ)傘下のAbout.comは,ヘルスケアサイト“Symptom Checker ”を新たに立ち上げた。

SymptomChecker.JPG

 Harvard Medical Schoolと共に開発した対話型の診断ツールが売り物である。ツールは100以上の症状をカバーし,ユーザーに取るべき行動をガイドしてくれるという。

 About.comは月間ビジター数3400万の人気サイトである。今年4-6月期の売上高は2500万ドルで前年同期比27%増と順調に伸びている。営業利益は850万ドルと同16.4%増である。だが,NYTプリント部門の落ち込みを補っていくには,オンライン部門のさらなる頑張りが期待されている。Symptom Checker もそのための一手である。

 米国には,こうしたヘルスケアサイトが数多く存在する。ヘルスケアに関することだけに,ユーザーはどのサイトの情報が最も信用できるかに気を配る。Symptom Checkerとしては, NYTブランドを武器にしたいところ。



◇参考
About.com Announces Site Enhancements(プレスリリース)
Outlook healthy for health care Web sites, but use caution(Webware)
Finding Reliable Health Information Online (The Queens Gazette)




タグ:NYT

posted by Kilimanjaro at 09:29 | Comment(0) | TrackBack(1) | 新聞 ニュース