
Le Figaro は1854年創刊のフランスを代表する老舗新聞。そのLe Figaroもオンラインj事業を強化している。
Journalism.co.ukによると,同サイトを訪れるユニークユーザー数はこの2年間で,200万人から800万人と4倍増になっている。昨年の同社のオンライン売上高は全体の13%であった。2010年までにオンライン売上比率を20%にアップさせる予定だ。オンラインシフトで先行しているはずの米新聞社の平均よりも,かなりオンライン売上比率が高い。米新聞協会(NAA)によると,昨年の米新聞社のオンライン広告売上は全体の広告売上(プリント+オンライン)のまだ7%に過ぎない。
Le Figaroのオンライン事業が順調に進んでいるのは,オンライン編集とプリント編集との連携が上手くいっているからという。同じ編集ヘッドの下で同じフロアで働いており,誰もがWebサイトに記事を投稿できるようになっている。無理に統合させていない。
オンライン広告営業のチームを結成し,また内容や行動に合わせた広告も試していく。Le Figaroの旗艦ポータルの周りに,specialist sport, finance それにlifestyleのWebサイトを立ち上げるとともに, いくつかのe-commerceサイトを買収した。また外部サイトとのコンテンツシンジケーションも実施している。アドネットワークに発展させるつもりかもしれない。
ニュースはオンライン優先とし,ユーザーコメントが付け加えられるようにした。また自前のTVスタジオを設け,オンラインサイトやモバイル向けのビデオクリップを制作する
◇参考
・WAN 2008: Le Figaro: 20% of revenues from online by 2010(Journalism.co.uk)
・米新聞協会,“新聞危機”の深刻さ示すデータを公表(メディア・パブ)
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