Nielsen Onlineによる6月のニュースサイト・ランキング(トップ30)が,Editor&Publisherに掲載されていた。そのランキングの29位にHuffington Postが登場してきたのである。同ブログの月間ユニークユーザー数が400万人を突破し,1年間で3倍以上にもなったのだ。もともと政治ブログを目玉にしているので,米大統領選挙が追い風になったのだろう。
トップ3はいつものようにMSNBC,Yahoo News,CNNの3強で占められているが,6月のトップにはMSNBCが躍り出た。また注目したいのは,NYTimes.comがユニークユーザー数を1254万人から1765万人と大きく伸ばしたことだ。1年前に有料化サービスTimeSelectを止めたのが効いたのだろうか。
以下に,Nielsen Onlineによる6月のニュースサイト・トップ30を掲げておく。
月間ユニークユーザー数が640万人の WSJ.com( Wall Street Journal )をランクインさせていないのは不思議である。金融ニュース分野にまわしたので,一般ニュース分野から外したようである。一方でSlateはオンライン雑誌なのに,なぜかランクインさせている。ちなみにSlateは今では,WashingtonPostの傘下に入っている。
The Huffington Postについて一言。最近ほとんど見ることがなかったので,久しぶりに眺めて見た。政治ブログを中心にビジネスやメディア,エンターテイメントなどの分野もブログでカバーする,インタネット新聞となっていた。ブログ文化から出たニュースサイトなので,内容も野次馬的なものが多く,読者からの各記事へのコメントもかなり多い。他メディアサイトをネタにした記事も目立つ。
このThe Huffington Postは,Arianna HuffingtonがKenneth Lererと組んで2005年5月に開設したサイトである。コラムニストであった彼女が一般の人にも注目されたのはカリフォルニア州知事選でアーノルド・シュワルツネッカーと戦い,敗北した時からかもしれない。その後に、彼女がブログを始め,有名人のブログを仲間にしたグループブログとして"The Huffington Post" を立ち上げたのだ。リベラルな民主党系の政治ブログとして成長し,大統領選の追い風に乗って大きく浮上してきたのだろう。

◇参考
・Exclusive: Top 30 News Sites for June (Editor&Publisher)
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