Diggのような,ニュース価値をユーザー自身が決めていくサイトが相次ぎ生まれている。ユーザー参加型のニュースサイトとも言える。TechnoratiのようなRSSアグリゲーターとか,del.ici.usや「はてな」などが提供するソーシャルブックマークサービスもその類である。トラフィックデータを見る限りでは,これらサイトの躍進ぶりは驚くばかりだ。
この背景として,ユーザーの情報収集における二極化が見逃せない。マニアックなニュース収集家とか,あるいは仕事上で必死に情報収集に励むビジネスパーソンは,RSSリーダーを駆使したり,こうしたユーザー参加型ニュースサイトに飛びつくだろう。だが,このようなユーザーは特殊で少数派でもある。RSSリーダーのアクティブユーザー数が,インターネットユーザーの数%程度にしか達していないのも,そのためである。大半の人は,そこまでして情報収集に傾斜しないものだ。
となると,Diggのようなユーザー参加型ニュースサイトのトラフィックを押し上げているのは,少数派だが情報収集に熱心なユーザーからの集中アクセスとなる。現状では,こうしたサイトが,一般のユーザーにも幅広く浸透していくとは思いにくい。ただし,GoogleやYahooなどのポータル系ニュースサイトでも,ニュースやブログのランキングがユーザーの間接的な人気投票(被リンク数)などで決まっていく。トレンドとしてはやはり,情報価値を決めていく主導権が,メディアなどの情報供給者からユーザーである情報消費者へジワジワとシフトしていくのは間違いなさそう。
◇参考
・コミニュティー型ニュースサイトDigg,ビジネス分野やスポーツ分野にも進出へ
・Digg: bigger than NBC, CBS online(New Media Musings)
まあ発音が似てるので間違えやすいですよネ。
まだ始めたばかりです。
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