
囲い込み路線は消費者から嫌われる・・・。と言うことで,米国のWebサイトは競って,開放路線を推進させている。
Yahooも2年前あたりから開放路線への切り替えを進めていたが,12日〜13日に開かれた“OPEN HACK 2008”で,同社ホームページの開放を新たに徹底させることを明らかにした
YahooホームページをユーザーがiGoogleのようにカスタマイズできるようにする。競合他社のwidget(ウィジェット)を貼り付けることができるのだろう。会場では,ビデオレンタルNetflixのwidgetをYahooホームページに張り付けて,ユーザーがアカウントや映画評価を更新できる様子をデモしていたという。Yahooの音楽セクションページに,iTunesとか Amazonのダウンロードストアを配することもできるのだろう。
このYahooホームページの刷新時期は明らかになっていない。Scott Moore( head of Yahoo's media group)は, "This open approach is really in our DNA."と語る。いつのまにか,開放路線はYahooのDNAになったようだ。TechCrunchによると,同じようなポータルホームページの開放は,AOLが一足先に実施するようである。
伝統メディアの殿堂とも言える保守的な新聞社サイトすらも開放路線を突っ走り始めたし,もちろんSNSもオープンプラットフォームが当たり前になってきたし,ケータイの世界も同じだ。DNAを持ち出さなくても,この流れは止まりそうもないが。
一方で,地球の極東に位置すると見られている我が国は,180度逆の閉鎖路線がやっぱり好きなようだ。鎖国で独自文化を育むのも悪くないし,なんとなく安全なように思えるし。でも個人的には息苦しくて生理的にも嫌だ。
◇参考
・Yahoo Details Plans To Open Up Web Sites(WSJ.com)
・The hackers are back(Yahoo)
・hackday.blorg(Yahoo)
・AOL May Try to Bring RSS and Lifestreaming Mainstream(ReadWriteWeb)
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