
Googleの 'G1' Android GPhone,Research In Motion (RIMM)のBlackBerry,それにAppleの iPhone 3G 。こうしたスマートフォンは,これからの急成長が期待されているUltra Mobile Devices (UMD) である。
UMDは、スマートフォンからモバイルインターネットデバイス,それにウルトラモバイルPCまでも含むデバイスの総称である。ABI Researchの予測によると,2008年のUMD出荷台数は1000万台程度だが,2013年には2億台規模に膨れ上がるという。270億ドルの市場になる見込み。
UMDはパソコンインターネットの流れの延長上にあるモバイルデバイスといえる。が,どうも日本では立ち上がりが鈍い。WSJによると,iPhone 3G が米国を中心に世界各国で順調に滑り出しているのに,日本だけが立ち遅れているとのことだ。
日本ではやはり,ケータイの延長上のモバイルデバイスでないとダメなのか。「パソコンを知らない子供たち」として育ってきた若者や,箱庭的なケータイアプリにハマっているユーザーからすれば,現在の舶来スマートフォンでは満足しないのかも。それに,日本のキャリアやメーカーも,パソコンカルチャーの水平分業モデルで展開するUMDを遠ざけ,キャリア主導の垂直統合モデルで可能な限り生き延びたいし。
2013年ともなれば,モバイルWiMAXだけではなくてLTE(long term evolution)という強力な通信インフラも整備されており,UMDを使ったウルトラ級のアプリケーションも享受できているはずだが・・・。
◇参考
・200 Million Ultra-mobile Devices to Ship in 2013(ABI Research)
・Apple's Latest iPhone Sees Slow Japan Sales(WSJ.com)
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