米グーグルは,学術論文を対象にした検索サービス"Google Scholar”β版を始めた。これは,正式なプレスリリースでの発表ではなくて,同社公認のブログであるGoogleBlogの中で,Anurag Acharya 氏が11月18日に明らかにしたもの。NY Timesをはじめとするオンラインニュースで伝えられると共に,ブログでも
話題になり,またまたブログの伝搬力の速さを実感した。
この手のサービスの評価をすぐに下すのは,新聞や雑誌などの旧来メディアでは難しい。しかし現在は,1日も立たないうちにいろんな視点からの評価が知れ渡る。世界中の研究者や技術者が色々な立場でGoogle Scholarを使い,競ってfirst impressionをブログで語り,議論するからだ。
例えば,フォーラム形式のブログで有名なslashdotでも,ワンサと投稿されていた。
・英語版
Google Keyhole, Google Scholar (slashdot)
http://slashdot.org/articles/04/11/18/1317241.shtml?tid=217&tid=188
・日本語版
Google に論文検索機能が追加 (スラッシュドット)
http://slashdot.jp/articles/04/11/18/1119237.shtml?topic=112
日本語のスラッシュドットでも,いろんな分野の人が,自分の分野での試し感想を述べている。同時に今まで使っていた既存の検索エンジンと比べたりしており,とても参考になる。
来週,たまたま研究者の友人と会うので,彼の名前で検索すると50本近く海外で発表した論文が検索された。多くの論文は,PDFなどのファイルで,無料でダウンロードできた。
このようなターゲットを絞った,いわゆるバーチカル・サーチエンジンが米国では目白押しである。ターゲットを細かくセグメントした,専門性の高いB2Bオンライン出版では,
ターゲットメディア+バーチカル・サーチエンジン+バーチカル・ペイドリスティング
の組み合わせが,一つのビジネスモデルとして確立されつつある。
バーチカル・サーチエンジン関連ニュースのメモは,別のブログ「検索パブ」で。
2004年11月19日
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