
(アマゾン)
恐るべきはママさんの消費パワーだ。米国の母親は現在,年間2.1兆ドルを消費している。さらに2012年に3兆ドルに膨れ上がるという。
ほとんどの家庭ではママさんがCFOである。家計費の85%をママさんがコントロールしているという。それなのに,多くの企業はママさんへのうまい話しかけを行えていなかった。
そこで, "Mom 3.0,"という造語を作り出して,これからの3兆ドル市場でのマーケティング手法を指南しているのが,BSM Media CEOのMaria T. Baileyである。彼女は2002年に“Marketing to Moms”という本を発行していたが、昨年夏に新刊“Mom 3.0: Marketing with Today's Mothers by Leveraging New Media & Technology”を出し、ママさん向けの新しいマーケティング手法を説いているのだ。
6年前の“Marketing to Moms”から,Web2.0を反映して“Marketing with Moms”と変わらないとダメということか。

現在のママさんは,以下のようにオンラインリテラシーは高い。
・ママさんの80%は先週,オンラインビデオを視聴した。
・ママさんの87%はブログを読んでいる。
・ママさんの90%は家庭でもオフィスでも同じ製品を使っている。
・500万人のママさんは彼女自身の事業を所有している。
・ママさんの88%は家庭のCFOである。
(かなり宣伝っぽい数値に思えるのだが)
こうしたママさんに対しては,企業は“Marketing to Moms”という姿勢だけでは相手にされないかも。これからは、たとえば影響力のあるママさんブロガー ("Alpha Mom")をつかまえ,口コミマーケッティングなどをもっと多く仕掛けていかなければならない。
ママさんは世界で最も強力な消費者グループであるそうな。日本でも残念ながら,ママさんというか奥さんが財布をがっちり握っている。確かに,奥さん対策がより重要なんだろうな。
Mom Marketの概要についてはこちらで。