会員数が1億5000万人を突破し,会員の半数が毎日Facebookサイトを利用している。FacebookのCEO Mark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)が,“A Great Start to 2009”という見出しのブログ記事の中でこう述べている。昨年8月末に1億人を突破した会員数が,5か月もたたない今日,1億5000万人に達したのだ。現在,150ヵ国に会員を抱え,少なくとも35言語でやり取りが行われている。
さらに驚くべきことに,会員の半数,つまり7500万人が毎日Facebookサイトを訪れているということだ。すごいログイン数である。会員がいかに日常的にFasebookを利用しているかが読み取れる。コミュニティー系SNSの威力を見せつけている。
その順風満帆に思えるFacebookも課題を抱えている。2008年の売上高が2億5000万ドルから3億ドルの間と見られているからだ。会員数の割にあまりにも売上高が少なすぎる。収益モデルがまだ確立されていない。金儲けの尺度でしか企業を見ない人からすれば,同社の評価は低い。実際,企業価値も下降気味である。
だが,景気後退も重なって低迷気味のネット産業において,もっともワクワクさせてくれるベンチャーとなるとFacebookではなかろうか。まったく新しい仕掛けやサービスを試行錯誤的に次々と編み出してきたし,“A Great Start to 2009”と語るZuckerbergがこれからも新しい世界を切り拓いてくれそうである。
◇参考
・A Great Start to 2009(Facebook Blog)
・Our First 100 Million(Facebook Blog)
・Facebook Becomes A (Really Big) Country(Adotas)