新聞ほどひどくはないと言われていた雑誌も,広告売上が急降下し始めた。
米雑誌協会(MPA:Magazine Publishers of America)の発表によると,2008年の米雑誌の総広告ページ数が前年比11.7%も激減した。2008年の第4四半期だけで見ると,前年同期比で17%も広告ページ数が減っている。つまり,広告出稿が日増しに減っているのだ。2009年はさらに悪くなるのだろう。
最初の表は,広告ページ数が多いトップ20誌について広告売上と広告ページ数を示している。2008年の広告売上高は前年比7.9%減であった。トップのPeopleも,前年に比べ広告ページ数で12%減,広告売上で8.2%減と冴えない。この景気後退下にもかかわらず頑張った雑誌が,EconomistとElleである。両誌は,AdAgeが選んだ2008年のThe A-List雑誌にも選ばれている。広告売上をEconomistが25.5%,Elleは11.1%も増やしている。
(ソース:MPA)
次に,代表的なニュース誌およびビジネス誌を抜き出して,表にまとめてみた。ニュース誌は総崩れである。ビジネス誌ではBusinessWeekの不調が目につく。
(ソース:MPA)
最後に,分野別の広告売上と広告ページ数である。すべての分野でマイナス成長であった。当然のように,自動車分野と金融/不動産分野の落ち込みが大きい。
(ソース:MPA)
◇参考
・Advertising and PIB / PIB Revenue and Pages / Magazine Titles Data (YTD) / Jan - Dec 2008 vs 2007(MPA)
・2008 Magazine Advertising Shows Effects of Soft Economy(MPA)
・Magazine Ad Pages Down 12% In 2008(Silicon Alley Insider)
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