リアルの世界がこうも不景気だと、バーチャルの世界に逃避したくなるのも分からないでもない。上のような可愛いバーチャルペットを相手に、カーソルでなでたり、ボールやフリスビーを投げたり、水や餌を与えたりと、バーチャルワールド(仮想空間)で遊んでいれば嫌なリアルの世界(現実空間)を忘れることができるのかも。
そこで、仮想空間でバーチャルグッズを販売するオンラインビジネスが盛り上がっている。上の例は、FooMojoが提供している3D(3次元)バーチャルペット・サービス“FooPets”ある。そのトップページを訪れると、多くの犬や猫が“Buy Me”と虚ろな瞳で訴えている。来訪者はたまらず衝動買いに走ってしまうのかも。これが、バーチャルグッズ・ビジネスである。

バーチャルグッズ・ビジネスへの期待は以前から大きく、VCの投資も続いていた。米バーチャルグッズ関連ベンチャーへの2008年の総投資額は、Virtual Worlds Managemenによると、年間4億800万ドルであった。四半期別の投資額は以下のようになっている。景気減速で投資額が減っているのはやむを得ないところか。
2008年 Q1:1億4773万ドル
2008年 Q2:1億0070万ドル
2008年 Q3:9154万ドル
2008年 Q4:6900万ドル
2008年第4四半期にVCから資金調達したバーチャルグッズ関連ベンチャーは次のとおりである。

(ソース:$408 Million Invested in 40 Virtual Goods-Related Businesses in 2008*(Virtual Worlds Management)
先のFooMojoも、ソフトバンクから990万ドルを調達している。ちなみに、FooPetsはApple's App Storeで99セントで購入でき、iPhoneやiPod touchでも遊ぶことができる。
また、バーチャルグッズの動向を探るには、明日3月10日と11日に開催されるEngaged!Expoに注目にすべきだろう。2008年のバーチャルグッズ&ギフト市場は、世界で20億ドル、米国で2億ドルとなっている。アジアでのMMORPG(多人数同時参加型オンラインRPG)がバーチャルグッズ市場の中心か。同ExpoのVirtual Goods and Gifts関連プログラムはこちらで。
◇参考
・Over $408 Million Invested in 41 Virtual Goods-Related Businesses in 2008*(Virtual Goods News)
・FooMojo Celebrates 1 Year Anniversary with Free Virtual Valentine's Gift Package For All FooPets Users(PRWeb)