Nielsen Onlineの調査でも,米新聞社サイトのトップ10のユニークユーザー(unique visitors)数が,2007年12月の3462万人から2008年12月の4009万人と,1年間で16%増えた。昨年末は,オバマ当選,それに金融危機などの大不況と,速報ニーズを呼ぶイベントが続いたので当然かもしれない。ユニークユーザー数だけではなくて,新聞社サイトへの訪問頻度が増えているのも目立つ動きだ。2008年12月の総セッション数(訪問回数)は2億5268と,前年同月比で27%も増えている。

だが肝心の新聞紙は,ニュース特需の恩恵を享受できず,昨年1年間の米新聞の総発行部数が5%くらい減るはず。2008年の年間広告売上も,不況の影響もあって,前年比で16〜17%%減となる模様。問題なのは,新聞社サイトのトラフィックが増加しているのに,新聞社サイトのオンライン広告売上がマイナス成長に陥っていることだ。
◇参考
・WEB TRAFFIC TO TOP 10 ONLINE NEWSPAPERS GROWS 16 PERCENT YEAR-OVER-YEAR IN DECEMBER, ACCORDING TO NIELSEN ONLINE(Nielsen Online)
・米新聞紙,発行部数が4.7%減で底なしへ(メディア・パブ)
・米新聞社の危機,6年間で総広告売上が半減へ(メディア・パブ)
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