伝統的マスメディアのTwitterページを調べていて驚いたことがあった。いくつかのニュースメディアのTwitterページが,直近の6週間くらいの短い間に爆発的なフォロワー増を実現していたからだ。
メディアサイトのTwitterページ(フィード)をフォローしている人数(フォロワー数)が多ければ多いほど、そのTwitterページの人気が高いと言えるはず。以下は、CNN、NYT(New York Times)それにNPR( (National Public Radio)の各Twitterページのフォロワー数の推移である。なぜ、こんなに急増したのかを分析できていないのだが、その増え方が異常である。
●CNN、NYT、NPRの各Twitterページのフォロワー数


たとえばNYTの場合、1月23日のフォロワー数が3万6292人であったのが、3月9日には27万5639人に急増している。これからも増え続けるのだろうか。
この3つのTwitterページはいずれも、Webサイトにアップしたニュース記事の見出しと、それへのリンクを張っているだけである。NYTのTwitterページでは、NYTimesの記事見出しとリンクだけを次々と発信している。以下に、それらのTwitterページのスクリーンショットを載せておく。
●CNN Breaking News's Twitter Page (cnnbrk)

●The New York Times's Twitter Page

●NPR Politics's Twitter Page

マスメディアのニュースサイトのTwitterページだけが、フォロワー数を急増させているのではなさそうだ。BBCに記事で“Why celebrities love Twittering”とあるように、セレブが競ってTwitterを使い始めている。たとえばBritney SpearsのTwitter Pageのフォロワー数は、1月6日に1万5419人であったのが、約2ヶ月後の3月10日には33万3989人に膨れ上がっている。
知らない間に、Twitterに何かが起こったのだろうか。GoogleもFacebookも最近、Twitterの動きに神経を尖らしている。Google CEOのシュミットは、Twitterを「貧乏人の電子メール」とこきおろしたり、そのあとすぐに「素晴らしい」と持ち上げたり、そして最近は「短期的には買収することはありえない」と話したりと、どうもTwitterを無視できない存在と注視しているのは間違いない。また、会員数が1億7500万に達し恐いもの知らずのFacrbookも最近、Twitterもどきの機能を組み込んだ。
Twitterを、ぶつぶつと独り言を伝えるミニブログとしか認識していなかったのだが、日常的に使ってみないと潜在的な可能性が理解できないみたい。さて、使ってみるか。
◇参考
・Twitterが強力なニュースメディアに(その1)(メディア・パブ)
・The Twitterholic.com Top 100 Twitterholics based on Followers
(Twitterholic)
・Why celebrities love Twittering(BBC News)
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