開催中のSXSW(MUSIC AND MEDIA CONFERENCE、FILM CONFERENCE AND FESTIVAL、INTERACTIVE FESTIVAL )でも、参加者にとってTwitterが必須のツールとなっている。会場では携帯電話や電子メールよりも欠かない存在になっているみたいだ。開催期間中(March 13-22)だと、Twitter検索(("#sxsw") tag)などでその様子がリアルタイムに覗ける。
実はTwitterが突然知れ渡るようになったのは、2年前のSXSWであった。SXSW Web Awardを受賞したTwitterに、瞬く間に会場の参加者がハマっていったのである。そして、Robert Scoble やJason Calacanis などのカリスマブロガーもTwitterにどっぷりつかったこともあって、マニアックな層を中心に一気に広まっていった。
2年前の3月がTwitterの最初の噴火とすれば、今年の1月あたりが2回目の大噴火と言えそうである。これまでユーザーがほとんどマニア層に限定していたのが,一般層にも浸透し始めてきたのかもしれない。それに、個人的なつぶやきミニブログとして使われるだけではなくて、ニュースなどのリアルタイム情報収集/伝達ツールとしても盛んに利用され始めている。
Twitterの再噴火の結果、検索の市場でおもしろい変化が生じている。ソーシャルメディア分野のリアルタイム検索エンジンとして,TwitterがGoogleを追い抜こうとしているのだ。以下のCompeteの測定データでもわかるように、Twitter検索とGoogle Blog検索のユニークユーザー数が現在ほぼ並んでおり、おそらく近くTwitterがGoogleを追い抜くだろう。
●Googleブログ検索 vs Twitter検索(月間ユニークビジター数の推移):折れ線グラフはウィジェットなので、最新グラフを表示。クリックするとソースのグラフに飛ぶ


(ソース:Compete)
次は、先のTwitter検索に加えてTwitter本体のユニークユーザー数の年間推移を示している。Twitterのトラフィックが、今年の1月前後から再爆発している。

Twitterがニュースメディアとして使わるにつれて、メディアサイトへのトラフィックパスとしても注目される。以下はDaylifeの例である。同じように、TechCrunchでもTwitterからのトラフィックが今年1月あたりから急増している。

(ソース:Daylife News Trends)
次は、Twitter記事からWebサイトへのトラフィックランキングである。ソーシャルメディア系が圧倒的に多い。口コミの出発点として、今後はもっとTwiiterに注目すべきだろう。
●Twitter記事からの飛び先Webサイト(シェアランキング)

(ソース:Hitwise)
米国で始まったTwitterの第2噴火が日本でも起こるのだろうか。日本では、Twitterが情報(ニュース系)メディアとして根付くのは先になりそう。それよりも、ブログが個人日記でブレークしたように、Twitterも個人的なつぶやきを伝えるミニブログとしてだけでも成長していくのでは。ITメディアの記事で知ったのだが、中高生版Twitterが10代の女性の間で大流行しているとか。ブログもTwitterもSNSも、インフラは米国の物まねでも、主な使われ方はちょっと違うみたい。
◇参考
・At SXSW, attendees confront Twitter saturation(cnet news)
・Twitter Search Traffic Poised to Eclipse Google Blog Search( Micro Persuasion blog)
・Where to From Twitter(Hitwise Blog)
・Twitterが強力なニュースメディアに(その1)(メディア・パブ)
・Twitterが強力なニュースメディアに(その2)(メディア・パブ)
・Whoa, Twitter Mania(TechCrunch)
・中毒ユーザー続出の“Twitter”,WSJまでも騒ぎに加わる(メディア・パブ)
・トラフィックが大爆発した“Twitter”(メディア・パブ)
・Twitter Trends – The Search is On(Compete)
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