昨年まで,Money,Fortune,FSB,Business2.0の4雑誌は,次のように独自ドメインのWebサイトを構えていた。
・CNNMoney.com,(http://money.cnn.com/)
・Fortune.com(http://www.fortune.com)
・FSB.com( http://www.fortune.com/fortune/smallbusiness/)
・Business2.com(http://www.business2.com)
<注:昨年までのCNNMoney.comは,CNNとMoney誌との合同サイト>
年を明けてから,各雑誌の上記のWebサイトをアクセスすると,リダイレクトされてCNNドメインの独自ページ(URL)に飛ぶようになっている。以下が,各雑誌対応のURLである。
・Money(http://money.cnn.com/magazines/moneymag/)
・Fortune(http://money.cnn.com/magazines/fortune/)
・FSB(Fortune Small Business)(http://money.cnn.com/magazines/fsb/)
・Business2.0(http://money.cnn.com/magazines/business2/)
統合されても,各雑誌固有のページを独立に用意している。だがデザインは共通化しており,ヘッダ部分に同じロゴ(CNNMoney.com)を配した。つまり,CNNMoney.comサイトの下に,各雑誌のページが置かれることになったのだ。FortuneやMoneyのトップページ画面は次の通り。
実は,これら4誌向けの専用ページの他に,4誌を束ねた形の総合ページCNNMoney.com(http://money.cnn.com)も立てている。
総合ページとなる新生CNNMoney.comは,CNNのスタッフが担当する。一方,雑誌ページは,雑誌スタッフが面倒を見る。ザッと見た感じでは,CNNブランドの下に,各雑誌のWebサイトが集まったような印象がする。強力なCNNブランドで総合ページに客を呼び込み,その来客者を雑誌ページにも誘導していきたいのだろう。ただ気になるのは,CNNMoney.comブランドを強く打ち出すに伴い,Fortuneなどの雑誌ページの影が薄くならないかと言うことだ。このままでは,BusinessWeek onlineやForbes.comに比べて,CNNMoney.com内に収まったFortuneページの印象がやはり薄い。
以前,TimeWarnerは,同社の雑誌を集合させた総合サイトPathfinderを大々的に打ち上げたが,失敗した経験がある。総合化は必ずしもうまく行くとは限らない。強力なサイトが連携して相乗効果を発揮できるなら,総合化する狙いも分かるのだが・・・。
◇参考
・CNNマネーやFortuneなど,ビジネス誌の4サイトが2006年1月に統合(メディア・パブ)
・CNN and Time Inc. Launch the New CNNMoney.com, Premier Business and Financial Website(プレスリリース)
・CNN, Time Merge Biz Sites, Rely on Online Advertising(MarketingVOX)
・Business2.0にアクセスすると,CNN Moneyサイトへ(メディア・パブ)