以下は,両サイトのランキングとページビュー数の年間推移を,Alexaのデータで比較したグラフである。赤線のDiggが青線のSlashdotに急迫している。
だが,月間ユニークユーザー数の点では,昨年12月のNielsen/NetRatings調査であるが,Slashdotの130万人に対し,Diggは70万人とまだ差が大きい。両サイトはニュースサイトやブログの記事を選んで掲載するのだが,Slashdotは特定のユーザー編集者が選別しているのに対し,Diggは登録ユーザーの人気投票をベースにシステムが選別している。このため,選別過程が自動化しているDiggの方が,掲載記事の鮮度が高い。両社の採録記事を比較したサイト(digg vs dot)を見ても,速報性の差は明らかだ。Diggは派手な話題やマニアックな記事が多い傾向にあるが,それがまた人気を急騰させているようだ。ただ,編集者のフィルターがかからないDiggは,信憑性で問題のある記事が掲載されかねない。最近でも,O'Reilly radarが"Digging The Madness of Crowds ”と,Diggのやり方を非難している。
実際に登録して使ってみたが,なかなか使い勝手はよい。ただ,個人的には雑音が多かった(人によって違うのは当然)。WSJ.comの記事によると,登録ユーザー数は,2005年12月現在で14万人。こうした登録ユーザーがネット上のニュース記事を毎日1400本程度推薦している(自薦の場合もある)。その中から掲載する記事(ニュースの見出しと要約)を登録ユーザーの投票(digg)数などによって絞り込んでいく。平均して,毎日約50本が,Diggのホームページに取り上げられる。トップページには15本の記事しか掲載されないが,それは時々刻々変わる。投票数や時間帯などを配慮して15本を選ぶことになるが,アルゴリズムは公表していない。
掲載された各ニュ−ス記事には,投票数(digg数)と共に,最初に推薦した人名も記される。どうも登録ユーザーにとっては,ニュース記事の第一発見者として名前が出るのが名誉なようである。ネット上でいつも目を光らせて,面白いニュース記事が現れると先を競ってDigg.comに申し出しているのだろう。また各登録ユーザーについては,プロフィールの他に,第一発見した記事タイトルや“digg it”(投票)した記事タイトルも分かるようになっている。このようにDiggは,単なるフィルタリング・ニュース・サイトではなくて,ソーシャル・ブックマーク・サービスでもあるのだ。
◇参考
・Digg vs. Slashdot (or, traffic vs. influence) (kottke.org)
・Digging The Madness of Crowds (O'Reilly radar)
・Digging Out the News(WSJ.com)
・Digging The Madness of Crowds (O'Reilly Radar)
・急成長のDigg,メディアサイトを追い抜く勢い


