その一つに, R&D groupが仕掛ける新サービスがある。このほどNYTの開発グループにThe Nieman Journalism Labが潜入し,以下のようなビデオレポートを提供してくれている。ちなみに,R&D groupはNYT本社ビルの最も見晴らしの良い場所を陣取っているとのこと。ニュースルーム室の階上で,さらに経営陣の部屋の上という。
そのR&D部隊のNick Biltonを相手に取材した結果が,最初のビデオレポートである。彼はdesign integration editorを担当しており,次世代の新聞“Newspaper2.0”を模索している。ビデオでは,電子新聞装置のインタフェースを開発している様子を伝えている。Adobe AIRを採用した“Times Reader 2.0”を11日に発表している(プレスリリース)。
New York Times R&D Group: Newspaper 2.0 from Nieman Journalism Lab on Vimeo.
次は同じR&D groupのMichael Youngを取材したビデオレポート。彼はlead creative technologistで,CustomTimesと称するアプリケーションを開発中である。 ビデオで紹介しているように,Samsung tablet, iPhone, それに Sony Bravia TVを横断的に使って,対話的にニュースコンテンツとインタフェースしている。
New York Times R&D Group: Shuffling the news among multiple devices from Nieman Journalism Lab on Vimeo.
共に,かなり技術オタクっぽい開発雰囲気が漂っているが,だからこそおもしろい成果が生まれるのかも。
このように将来を見据えた開発が行われているのだが,ついに2040年5月11日付けのNYTのモックアップが,11日のNYTimes.com上に現れた。これは現在,Intelが大々的に展開しているキャンペーン 'Sponsors of Tomorrow'の一環のようだ。このキャンペーンは,Intelの将来にフォーカスしたブランドを確立するためだ。でも当然のようにメディアサイトから,NYTimesが2040年にも存在するのかと,茶化す記事が出回っている。
“新聞2.0”プロジェクトで次世代新聞が開花すれば,2040年にもNYTimesは少なくともオンライン版で生き残っているかも。ともかく,NYTだけは生き残ってほしいとの読者がたくさんいるし,いざ廃刊しそうになれば,ハリウッドの大物やグーグルの経営者だけではなくて,救済の手を差し伸べたい人が次々と現れるはず。ということで,2040年になってもNYTは消えていないかもかもしれない。それにしても,2040年5月11日号のモックアップ版の出来具合が期待はずれで,次世代新聞からほど遠いと思えるのだが・・・。
◇参考
・The New York Times envisions version 2.0 of the newspaper(The Nieman Journalism Lab)
・At The New York Times, preparing for a future across all platforms(The Nieman Journalism Lab)
・The New York Times Launches Enhanced Version of Times Reader Powered by Adobe AIR(NYTimes.com,プレシリリース)
・Assuming There’s a New York Times in 2040, I Hope It’s Not This One(Technologizer)
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