New York Observerによると,NYTのExecutive editorである Bill Kellerが今週水曜日のスタッフとの会議で,サイト(NYTimes.com)の新しい有料サービスを提案したという。
ひとつは "meter system" 。ユーザーは一定のワード数あるいはページビューまでは記事を無料で閲覧できるが,それ以上は課金メータが動き始める。無料で閲覧できるワード数やページビューは,オンライン広告売上と有料課金売上の合計が最大になるように設定したいのだろう。
もう一つの有料サービスは"membership" system。参加ユーザーはNYTのコミュニティーサービスを受けられる。各種イベントに招待されたり,特別のwebコンテンツを利用できる。
この件について,NYT社はまだ何もコメントしていない。
Observerはまた,同じ今週の水曜日にNYTのgeneral managerである Scott Heekin-Canedyが,NYTの第2四半期の業績は第1四半期とほぼ同じ程度で厳しいと予測したと伝えている。つまり,第2四半期も7500万ドルほどの損失が出るということか。
追いつめられていくNYTが,藁(わら)をもつかむかのように,いよいよ有料課金サービスに乗り出す。でも "meter system"は読者からかなり反発を食らいそう。
◇参考
・New York Times Considers Two Plans to Charge for Content on the Web(the New York Observer)
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