Craigslistに代表されるオンラインのクラシファイド広告(案内広告)サイトが,新聞紙広告の「おはこ」であったクラシファイド広告を蚕食してきたのは確かである。Pew Internetがまとめた調査データが,その推移を明確に示している。
大人のインターネットユーザーの半数が,今ではオンラインのクラシファイド広告サイトを利用しているのだ。4年前の2005年には22%の人が利用していたから,この4年間で倍以上の人が訪れるようになっている。毎日,約1割のインターネットユーザー(大人)が訪れているという。

このように多くの人がオンライン専門サイトでクラシファイド情報を得るようになった結果として,新聞紙のクラシファイド広告の出稿が激減していったのである。2000年少し前には年間のクラシファイド広告売上高が約200億ドル近くもあったのが,最近では100億ドルを割るようになっている。特にこの4年間,すさまじい速度で落ち込んでいる。まだまだ減り続けそうである。

クラシファイドサイトの月間ユニークビジター数は5380万人であるが,トップランナーのCraigslisには月間4220万人が訪れたという(2009年3月データより)。Craigslisは50ヶ国500都市向けにクラシファイド広告ページを提供している。最近,アダルト系案内広告の掲載に対してCraigslisたたきが盛んになっているが,同サイトの勢いは衰えそうもない。
◇参考
・The number of online adults to use classified ads websites, such as Craigslist, has more than doubled since 2005.(Pew Internet)