米国人はもともとサイエンスの話が好きである。例えばサイエンス分野の雑誌を見ても,日本と比べ桁違いの発行部数を誇る。サイエンスに関わる人や,サイエンスに興味を持つ人が多いのだ。サイエンス分野をカバーしたブログもよく見かける。テーマは,鳥ウイルスや宇宙探索,バイオ,ナノテク,異常気象・・・などなど。科学者間のコミュニティや,科学者と一般人と間のコミュニケーションの場となっている。サイエンスブログの閲覧者は30歳以上で好奇心旺盛な高学歴の男性が中核。このためサイエンスブログは,大手広告主にとって魅力ある広告媒体となる。自動車,デジカメ,パソコン,書籍,時計などの広告がうってつけかも。
このように注目が集まるサイエンスブログに,Seed Media Groupというサイエンス専門出版社が乗り出す。NYTimes.comの記事でも紹介されている。Seedはサイエンスブログ専用のサイト“ScienceBlogs”を新たに立ち上げた。現在はベータ版が走っており,次の14種のブログを立てている。
・Adventures in Ethics and Science
・Aetiology
・Afarensis
・Cognitive Daily
・Deltoid
・Dispatches from the Culture Wars
・Evolgen
・Gene Expression
・The Intersection
・Living the Scientific Life
・No Se Nada Commentary
・Pharyngula
・Stranger Fruit
・Uncertain Principles
さらに,近いうちに,30種までブログを増やす予定。月当たりユニークユーザー数は100万人が目標。第一印象は,スゴク真面目なブログネットワーク。ブロガーは大学教授などの現役の科学者が中心。立ち上がったばかりにしては,アクセス数やコメント数も多いように思える。このようなブログなら荒れることがないので,広告主も安心できる。
◇参考
・1/19 Seed Media Group Launches ScienceBlogs: Largest Online Science Conversation (pdf) (プレスリリース)
・Seed Magazine and science blogs(Science Library Pad)
・ScienceBlogs.com Launches(scienceg8)
・Science Blogs as a Vehicle for Upscale Ads(NYTimes)