YouTubeパートナープログラムの参加企業がYouTubeサイトに投稿した動画は,YouTube NewsページやGoogle Newsで露出される機会が増えることになる。

Googleはパートナー企業に対しマネタイズを支援するという。例えば動画メディアの広告枠営業とか,パートナー企業のプロモーションをGoogleが支援する。パートナー企業の成功事例として,Demand Media が紹介されている。
こうした動きからもわかるように,Googleはニュースパブリシャーとの共存共栄を推し進めたいのだろう。赤字を垂れ流している思われるYouTubeやGoogle Newsのテコ入れする狙いもあるはずだ。
だが,経営的に日増しに厳しくなっていく新聞社サイトが消滅したり弱体化していくと,アグリゲーターとしてのGoogle NewsやYouTubeのビジネスも行き詰りかねない。
そこで,Googleはジャーアナリストの支援や教育に乗り出している。昨年秋には,Pulitzer Centerと一緒にProject:Report(YouTubeのチャンネル)を設立した。
さらにこのほど,The YouTube Reporters' Centerを立ち上げ,調査ジャーナリズムや市民ジャーナリズムなどのためのチュートリアルビデオ・シリーズを提供し始めている。米国のトップジャーナリストが講師として登場している。たとえば,CBS News' Katie Couricがインタビューの仕方を伝授したり,Washington Post journalist Bob Woodwardが調査取材の手法を教示したり,Arianna Huffingtonが市民ジャーナリズム参加の必要性を説いたり,また New York Times columnist Nicholas Kristofの危険地域からの取材法を教えたりと,すごい講師陣による動画である。

◇参考
・A Call to News Publishers: How to Share Your Video(Google News Blog)
・Helping You Report the News(YouTube Blog)
・Pulitzer Center and YouTube launch Project:Report(MBA)
・Google News,新聞ブランドから記者ブランドの流れ(メディア・パブ)
・Google News,マスメディアの動画ニュースがポップアップする(メディア・パブ)
・Google NewsがWikipediaと連係,より強力なニュースサイトへ(メディア・パブ)