オンライン広告価格を調査しているいるPubMaticが,朗報を発表したのだ。以下のグラフのように,オンライン広告価格が今年1月を底にしてリバウンドしていると見ているのである。広告価格が年初の底値から毎月ジワジワと上昇し,6月までにプラス35%アップと急回復してきたというのだ。
今年1月前後には,ディスプレー広告の平均価格がそれまでの1年間で半値近くに急降下していた。それから反転して,その後の半年近くで35%も上昇したとは,なかなか信じられないのだが・・・。PubMaticの説明によると,アドネットワークやアドエクスチェンジ(アドマーケットプレイス)などの2ndチャンネルによる広告が,広告料金を押し上げたという。2ndチャンネルによるオンライン広告価格は,1月から6月の間に47%も跳ね上がっている。
米国の大手パブリシャーは広告営業チャンネルとして,営業スタッフによる1stチャンネル(Direct Sales)とアドネットワークなどの2ndチャンネルを使っているが,2ndチャンネルの依存が高まっている。ThinkEqutyの調査では,2ndチャンネルによる広告売上が2013年には150億ドルに達すると予測している。総ディスプレイ広告売上の約3分の1を占める。
2ndチャンネルによるオンライン広告が飛躍するとあって,アドネットワークの拡充や新設が盛んになっている。以下は,comScoreによる2009年6月の広告関連サイトのユニークビジター数ランキングである。**が記されているサイトがアドネットワークである。
*広告関連サイトのユニークビジター数ランキング(2009年6月)。米国ユーザーが対象。
◇参考
・Are The Worst Days For Online Ad Pricing Behind Us?(PubMatic Blog)
・2009 Is Up! Special Ad Pricing News Brief(PubMatic)
・Web Ad Pricing Rebounds(Contentinople)
・Are Ad Prices Up or Down? Turns Out It's Complicated(ClickZ)
・A Sign of Hope for Online Ad Prices(BusinessWeek.com)
・comScore Media Metrix Ranks Top 50 U.S. Web Properties for June 2009(プレスリリース)


