そのレポートの中から,次のグラフを公開している。
上のグラフは,米新聞紙の広告売上の推移である。米国の新聞社は,新聞紙広告収入に大きく依存してきただけに,経営指標として新聞紙広告売上が最も重要であることは確か。
その新聞紙広告売上が2009年に底を打ち,2010年には2.4%増とリバウンドすると見ている。さらに全新聞の広告費が2014年には390億ドルと,2009年の底値から8.7%増になると予測している。新聞広告費が2014年になっても2008年の値にも戻らないのだが,このように少しずつ回復していけば新聞崩壊の雪崩現象は避けられるのかもしれない。景気回復後も新聞広告の長期低落が避けられないとする見方が多いだけに,こうした回復予測は新聞関係者を元気づけるのかも。
でもどうして,これからの新聞広告売上にオンライン広告を含んで予測しないのだろうか。また意外にも,地方紙が踏ん張ると見ている。有料のレポートを見ていないので何とも言えないが,グラフを見る限りにおいては楽観的な予測と思えるのだが。
◇参考
・The rumors of newspapers’ death(Borrell Associates)
・Back From the Brink - Newspapers Stop Their Slide(Borrell Associates)