The Nichi Bei Times from Paul Billingsley on Vimeo.
廃刊理由は他紙と同様,広告売上と購読料売上の長期低落が続いているため。San Francisco Chronicleの記事によると,現在の購読部数は8000部。今は週3回の日本語版新聞(そのうち1回は英語版新聞を挟み込む)に減らしていた。歴史は古く,同紙の前身「the Nichi Bei Shimbun」は1899年(明治32年)に創刊している。日系人が強制収容所に送られた第二次大戦中には休刊したが,戦後の1946年に「The Nichi Bei Times」として再刊した。昭和21年(1946)5月から昭和61年(1986)12月までの新聞は,ニチマイがマイクロフィルム化して販売している。
日系米人のコミュニティーを支えるシンボル的な存在であったはずだし,たとえば強制収容の補償賠償運動でも大きな役割を果たしてきたのだろう。それだけに廃刊を惜しむ声もあがっている。そこで,Nichi Bei Foundation(Facebookではこちら)を設立し,非営利団体での継続を目指す動きも起こっている。
◇参考
・Nichi Bei Times Decides to Close; Nonprofit Hopes to Continue Legacy(Nichi Bei Times)
・Leaders try to save Japanese American newspaper(SFGate)
・マイクロフィルム出版物:【日米時事】 NICHIBEI TIMES(ニチマイ)