comScoreがいつものように,米国のWebサイトのユニークビジター数ランキングTop50(09年7月版)を発表した。このランキングでは50位のWebサイトでも,米国内だけで1990万人の月間ユニークビジターがアクセスしている。かなり成熟したサイトが多いはず。でも,まだまだ伸び続けているサイトも見かける。そのような元気なサイトを探してみた。
まず,トップ10のサイトから。09年7月と08年7月のユニークビジター数を並べて掲載した。

Facebookがトップ5に急浮上したのは別格としても,Ask NetworkやAmazonそれにWikimedia(Wikipediaを含む)が,この1年間でユニークビジター数を大きく増やしてきたのはさすがだ。10位以下で成長著しいサイトもリストアップした。AppleやGlam(女性サイトのコンテンツ/アド・ネットワーク),それにCraigslist(クラシファイド)のような人気サイトが,評判通りユーザー数をぐんと増やしてきている。1年前まで姿を見せなかったが,この1年でトップ50の仲間入りしたサイトとしては,Twitter以外にはAnswer.comとBreak Mediaに注目したい。
米国の有力サイトの特徴は,海外展開に力を入れていることだ。たとえばSNSのユニークビジター数も,北米市場では年間成長率が10%を切っているが,アジア,欧州,南米市場では20%から35%程度の高成長を示している。以下は,世界のユニークビジター数ランキング(comScoreの09年6月データ)である。米国の有力サイトがいかに海外市場に頼っているかがわかる。
Facebookのユニークビジター数が3億4000万人となっている。会員数が2億5000万人であるが,会員以外のユーザーがアクセスしているためである。

◇参考
・comScore Media Metrix Ranks Top 50 U.S. Web Properties for July 2009(comScore,プレスリリース)
・Facebook Is Now the Fourth Largest Site In The World(TechCrunch)
・Social Networking Explodes Worldwide as Sites Increase their Focus on Cultural Relevance(comScore,プレスリリース)