日本発のニュースとしては久々の大きい出来事なので,幾つかの有力紙でもフロントページで報じられていた。以下にその例を(クリックで拡大表示できる)。
*NYTimes
*WashingtonPost
*WSJ(US)
*WSJ(Asia)
*Frankfurter Allegemeine Zeitung(独)
*LaTribune(仏)
でもこのように日本の総選挙ニュースを伝えていたのは,いわゆる高級紙の一部であって,一般紙や大衆紙となるとほとんど報じていない。最近のイランやアフガニスタンの大統領選ニュースに比べれば桁違いに扱いが小さいし,一般の人もほとんど関心を示していないのだろう。
政治分野のニュースアグリゲーターmemeorandumでも,その他ニュースの片隅に以下のように小さく掲載されているだけであった。米国のほとんどのニュースサイトとっては,マイナーなニュースであったようだ。
それではソーシャルメディアでは,どのように扱われているのだろうか。欧米のブログなどのソーシャルメディアで日本関連のニュースが登場するとなると,ゲームやアニメなどのサブカルチャー的な話が中心である。よく出てくる企業名は任天堂やソニーとなる。
そこでGoogleのBlog Searchに飛んでみると,驚くことにトップニュース(Top Stories)の2番目に日本の総選挙ニュースが登場しているではないか。
Sankaku Complexというニュースサイトの記事“DPJ Slaughters LDP in Election Landslide”が最初に出ていた。このサイトは,日本のアニメやゲーム、マンガなどに絞ったオタク系ニュースサイト(英語)として人気があるそうな。そのニュースにアクセスすればわかるのだが,アキバ系をはじめとするサブカルチャーの世界では,国際的にも麻生氏は知られた存在であったのかな。大きく麻生氏のイラストが描かれている。
お台場に117億円かけてアニメ美術館をつくる準備を進めていた麻生氏が,国立のマンガ喫茶とけなしていた鳩山氏に負けたので,サブカルチャーの世界では今回の日本の総選挙ニュースは大きな出来事といえるかも。
◇参考
・世界57カ国の新聞574紙,毎日のトップページがPDF形式で無料閲覧できる(メディア・パブ)
マンガやアニメや知られた一部の企業…。
ニホンとセカイが気になります。