そうしたユーザーは,大手ニュースサイトのTwitterアカウントもフォローしたいだろう。ところが新聞社などのニュースサイトではこれまで,Twitterアカウントを公式に開設していなかったり,開設していても目立たない形で実験的に運用している場合が多かった。まだまだTwitterは危なっかしいメディアと見ていたのだろう。
ところがようやく,CNN.comやWSJ.comの大手ニュースサイトでも,Twitterによるフィード配信を本格的に始め出した。CNN.comのトップページにも,次のような案内が掲げられていた。

上の文字Twitterをクリックすると,Twitterの案内ページに飛ぶ。30種以上の公式アカウントが並んでいる。ニュースカテゴリー別のアカウントに加えて,TV番組のアンカーのアカウントも多い。 Larry King氏のように,TV番組+ブログ+Twitterをセットにしたプロモーションが当たり前になってきている。

Wall Street Journalのサイト(WSJ.com)のトップページでも,以下のようにWSJ on Twitterが加わった。

そのWSJ on Twitterのページは次の通り。

これくらいカテゴリー別のTwitterアカウントを用意してくれれば,RSSに代って更新情報通知のフィードとしてTwitterを利用するユーザーが増えるかも。ただ,RSSフィードをそのままTwitterで配信するだけでは物足りないが。
新聞社のような伝統メディア企業のサイトもソーシャルメディア化は避けられなくなってきただけに,台風の眼になってきたTwitterに対する取り組みが急がれる。昨日MediaPostが主催したOMNA Globalで最初の基調講演に立ったDave Morgan氏(CEO, Simulmedia, Inc.)が,彼のTwitterアカウントで次のようにつぶやいた。

同じく講演を行ったNYTのMartin Nisenholtz氏( SVP, Digital Operations, The New York Times Company)が,NYTサイトへのトラフィックの10%がTwitterから来ていると語ったようだ。ともかく1年前まで何の影響力がなかったTwitterが,今では凄い伝播力を発揮していると,NYTのデジタル部門のボスが叫んだようだ。
◇参考
・The New York Times, Brought to You–Literally–by Twitter(MediaMemo)
・Traditional news media still our first source for big stories (First Amendment Center)
・TwitterがRSSを蹴落としてフィードの主役になる?(Speed Feed)