企業のネットマーケッターに課せられる仕事に,検索エンジンの検索結果で自社サイトを上位にランキングさせることがある。いわゆるSEO対策である。そのSEO対策で,独BMWが禁じ手を打ってしまい,Googleから退場処分を受けてしまった。
Webサイトの入口となる無意味な"ドアウェイページ(doorway pages)"を多用し,見せかけのリンクを作り出していたようだ。このBMWサイトの行為をスパムと見なし,GoogleはBMWサイトを検索用インデックスから削除したのだ。
たとえばキーワード"used car"でGoogle Searchに検索をかけると,これまで検索結果ページのトップにBMWサイトが表示されていた。でも今では検索結果からBMWサイトが消え去っている(最下位あたりで見つかるかも?)。BMWも"ドアウェイページ(doorway pages)"を利用したことを認めている。
こうした事実が,Google software engineerのMatt Cuttsのブログから明らかにされることが,企業としては辛い。ネットの住人達にアッというまに広まるから。それから,メインストリームメディアにも伝播し,BBCやNYTimes,Forbesのサイトにも掲載され,衆知の事実へ。
◇参考
・BMW given Google 'death penalty' (BBC NEWS)
・ Ramping up on international webspam(Matt Cutts: Gadgets, Google, and SEO)
・BMW excluded from Google Index(Siggi|Becker)