PaidContent.orgがMartin Nisenholtz(NYTimes VP of Digital Operations) にインタビューしたときに,Martinが昨年にBlogRunnerを買い取ってたことを明らかしたのだ。BlogRunnerといえば,2日前のエントリー「参加型ニュースアグリゲーターのオンパレード」の中で,リストアップされていたサイトの一つである。
早速BlogRunnerのサイトにアクセスしてみた。すると,“The Annotated New York Times”のサイトに辿り着く。NYTimes.comの記事を参照しているブログが,該当する記事と対応して一覧できるようになっている。つまり,NYTimesの記事にブロガーがどのように反応しているかが分かるようになっている。すでに,wasingtonpost.comでもTechnoratiと組んで,記事と引用ブログを関連づけて閲覧できるようにしている。
ただし,信用を看板にしている大手新聞社にとって,リスクが伴う外部ブログの扱いは要注意だ。新聞社サイト内で外部ブログを掲載する場合,特にそうだ。下手にフィルタリングすると,ブロガーから反発を食らうことになる。そのためか,“The Annotated New York Times”のサイトは,NYTimes.comのサイト(ドメイン)外に置いてある。URLは,http://annotatedtimes.blogrunner.com/である。その上,そのトップページの表題も“New York” の文字が,“Annotated”の文字に隠れて読めない。一見,NYTimes.comと関係しない第三者が運営しているサイトに思える。こうしたほうが,思い切ったことを仕掛けられるのかも。興味深いアプローチである。
サイト内は,ライターのインデックス(The Annotated New York Times - Author Index),トピックのインデックス(The Annotated NY Times - Index),それにトピックのディレクトリー(New York Times Topic Directory)が揃っており,記事探しや情報集めに便利そうだ。このサイトは,NYTimesファンが集う場所にもなりそうだ。
◇参考
・New York Times Buys BlogRunner/Annotated Times (PaidContent.org)
・参加型ニュースアグリゲーターのオンパレード(メディア・パブ)
・WashingtonPostもTechnoratiと提携,引用ブログが閲覧可能に(メディア・パブ)