でも今年の第3四半期までの決算を見る限り,厳しい状況から抜け出すのは容易ではないと思っていたのだが。相変わらず広告売上が厳しいからだ。今年の第4四半期のプリント(新聞紙)広告売上高も減り続け,前年同期比マイナス25%と予測している。これでも少しは改善に向かっているとNYT社は見ている。もう新聞紙広告の回復はあまり期待していないということかもしれない。
これに対して,インターネット広告売上が前年同期比で約プラス10%と予想している。この4四半期,連続してマイナス成長が続いていただけに,これは久々に明るい動きである。
*NYT社の四半期単位のインターネット広告売上高(About.comの広告売上も含まれている。09年Q4は予測値)

オンライン事業のアクセルを踏んでいたNYTにとって,マイナス成長に落ち込んでいた過去1年間は,悪夢の期間であったはずだ。オンライン事業に傾斜しすぎたせいで,NYTの経営が狂ってきたと責められていたからである。だが,予測通りにインターネット広告がV字回復するならば,オンライン事業で先行しているNYT社は,オンライン事業をけん引役として復活に向かうかもしれない。
ここで,同社のインターネット売上の推移を再掲載する。大半がインターネット広告が占める。ここにきて,買収していたAbout.comの貢献が大きくなってきた。
*NYT社の四半期別インターネット売上と伸び率(前年同期比):
インターネット売上には新聞サイト以外にAbout.comも含まれている。2009Q4の伸び率は+10%が期待される。

◇参考
・The New York Times Company Announces Updated Expectations for 2009(NYT,プレスリリース)
・NYタイムズの二つの異変(メディア・パブ)


