リアルタイムに地震関連の情報を,ツイッターなどのソーシャルネットワークから収集する試みである。地震学者も地震発生地域からの情報を数多く早く得る手段としてツイッターに注目していた。たしかに地震が発生すると,そのあと直ぐにツイートする人は多い。それにこれからは,そのツイートに位置情報を埋め込めるようになっているし,もちろん時刻も知らせられる。下のように,ツイートをマップ上にマッシュアップできる。
アメリカ地質調査所はこれまでも世界各地で頻発している地震を速報しており,RSSフィードでも時系列で配信している。世界中の限りあるセンサーからのデータをもとに地震発生地を検知していた。ところがこのTED( Twitter Earthquake Detection)では,これまで違って人によるコメントや写真などの情報が地球上のあらゆる場所から集められる。 “earthquake”とか“tremor”のようなキーワードを含むツイートを収集していけば,膨大な情報が集まるようになるだろう。2008年7月の南カリフォルニア地方で起こった地震では,携帯電話の通話が滞ることがあったが,SMSやモバイルアプリ経由のツイッターがかなり使われたという。緊急時のコミュニケーションツールとしてもツイッターは定着していきそうだ。
◇参考
・USGS Develops Twitter-Based Earthquake Detection System(ecopolitology)
・U.S. Geological Survey: Twitter Earthquake Detector (TED)(recovery.doi.gov)
・USGS TED (USGSted) on Twitter