
また昨年から3Gケータイが本格的に始まったこともあって,モバイルインターネットの利用にも拍車がかかっている。2009年の1年間だけで1億2000万人も増え,モバイル・インターネット・ユーザー数の総計が2億3300万人に膨れ上がった。ただし中国の場合は,モバイル・インターネット・ユーザーのほとんどは,パソコンからもインターネットでアクセスしており,ケータイからしか利用していない割合は8%と少ない。
ともかく中国では,PCに加えてモバイル端末からも,インターネットを利用する人が急増しているのだ。巨大な中国インターネット市場がまだまだ高成長しようとしているのだから,米国の有力ネット企業がこぞって中国市場に注力するのは当然である。Googleも中国の検索市場で,地元企業Baiduと激しくつばぜり合いを演じていた。StatCounterの調査データによると,最近では以下のグラフや表のように,グーグルがシェアを拡大させていた。特にモバイル検索では85%強のシェアを誇っていた。ほんとうに,Googleが中国市場から撤退するのだろうか・・・。
●中国のPC検索市場のシェア

●中国のモバイル検索市場のシェア


(ソース:StatCounter)
◇参考
・Internet users hit 384 million(China Daily)
・China, Where U.S. Internet Companies Often Fail(NYTimes.com)
「3億8400人」になっています。
この件とは別に,プロの調査マンの衣袋先生から「StatCouterの数字なんて信用してはいけません」とお叱りを。 San Francisco ChronicleやReadWriteWebでもStatCouterのデータで解説していたし,NYTもブラウザシェアの記事でStatCouterの調査を引用していたし,また他の欧米調査会社のデータとも似通っているところがあったので,StatCouterのデータを使ったのですが,甘かったようですな。
参考までに,GoogleとBaiduの最新の市場シェアについては,BusinessWeekがAnalysys Internationalのデータ(G:35.6%,B:58.4%)を使っていましたが,StatCounterと近い値でした。NYTの記事では参考元がわかりませんが,G:33%,B:63%となっていました。