SNSのトラフィックも勢いづいており,一人当たりの2009年12月の月間利用時間が5時間35分と,1年前に比べ82%も増えた。また同月の月間ユニークユーザー数は3億743万人で,前年比27%の増加であった。これはNielsenの調査データで,過去3年間の推移のグラフを以下に。
ただし,特定のサイトにトラフィックが集中する傾向が強まっている。たとえば,09年12月におけるSNSのユニークユーザー数が3億743万人となっているが,そのうちの67%の2億690万人はFacebookのユニークユーザー数である。
特に米国市場で見ると,特定サイトの集中は顕著である。一人当たりの利用時間も急増しているが,以下のグラフでも明らかに,FacebookとTwitterが爆発的に訪問ユーザー数を増やしており,逆にその他の有力サイトは頭打ちかあるいは減り始めている。急速に淘汰が進んでいる。
次に国別のソーシャル・メディア・サイトのユニークユーザー数と一人当たりの利用時間(滞在時間)を以下に示す。日本はどうして一人当たりの利用時間が少ないのだろう?
ただNielsenの今回のソーシャルメディアのトラフィック調査で,グローバルが対象になっているのに,肝心の中国と韓国が抜けているので拍子抜けする。新しいインターネットサービスのコンセプトや立ち上げは米国がまだまだ中心であるが,市場の観点からこれからはアジアがけん引役となる。特にソーシャルメディアとなれば,中国抜きでグローバルの動向を語れない。
ちなみにpingdomが先日発表したInternet2009のデータから,世界各州のインターネットユーザー数を以下に掲げる。
738,257,230 – Internet users in Asia.
418,029,796 – Internet users in Europe.
252,908,000 – Internet users in North America.
179,031,479 – Internet users in Latin America / Caribbean.
67,371,700 – Internet users in Africa.
57,425,046 – Internet users in the Middle East.
20,970,490 – Internet users in Oceania / Australia.
アジアが圧倒的に多く,さらに今後とも増え続けるのが中国を中心としたアジアである。
◇参考
・Led by Facebook, Twitter, Global Time Spent on Social Media Sites up 82% Year over Year(nilsenwire)
・Internet 2009 in numbers(pingdom)
個人ページをとおして個人の情報があまり出ず、SNS上で個人を介して人がつながることの無いSNSを提供して欲しいのですが、だれかやってくれないでしょうか。
今のサービスだと、例えば、営業マンのページを通して、元来知らない同士の卸元と顧客がSNS上で出会ってしまうというような事態がよく発生します。元彼女と現彼女が出会ってしまうということもよくあります。。。
個人ページを基調としないで、個人のプライバシー(写真や人脈、趣味など)を個人ページでは公開せず、コミュニティ(会社とかサークルとかクラブとかのページ)を中心にネットワークと情報共有が広がるSNSがあったら日本でも流行りそうな気がします。どこかの会社で作ってくれないかな。。。