ビデオチャットのサービス。チャットの相手として世界中の見知らぬ人がランダムに選ばれる。ボタン一つでどんなハプニングが起こるかわからないので,ロシアンルーレットのようだとも。1か月前ころからマニアックなユーザーの間で人気が高まっているという。マスメディアでおそらく最初に大きく紹介したのがNew York Magazineである。2月5日の記事見出しが“The Human Shuffle”。
そこで気になるのが,このように物議を醸し出しているサービスを,どこのどいつが仕掛けたかである。それに答えたのが,NYタイムズの記者ブログBitsである。仕掛け人は,17歳のロシア人 Andrey Ternovskiyくんである。モスクワの高校生だ。昨年末には一日当たり300人近くが利用していたのが,今年の2月初頭で10万人が,そして最近では20万人以上が。NYTの記事が出てからは,マスメディアが一斉に報じ始めているので,さらにユーザーが爆発的に増えるかもしれない。先ほど(日本時間2月14日11時)にChatrouletteサイトにアクセスしてみると,2万人以上がオンラインで使っていた。すでにVCが食指を伸ばしている。
以下の二つの動画を視聴すれば,Chatrouletteがどんなものかが理解できるであろう。
ABC Newsもニュースサイト(Talk to Strangers with Chatroulette(ABC News))で騒いでいる。
英語でチャットすることが多いので,日本ではほんの一部のマニアしか飛びついていないのかな。このサービスの騒ぎ方は,YouTubeが出現したときを思い出してしまうのだが。でも,注意が必要である。パーソン・ツー・パーソンのビデオチャットだから,プライバシーが守れると勘違いして,変な動画を送ったりしていると,世界の恥さらしになる危険も。ともかく相手は見知らぬ人である。ビデオチャットのコンテンツをYouTubeに投稿する者もいるからだ。YouTubeでChatrouletteを検索してみると,すでに投稿が盛んである。
◇参考
・The Human Shuffle(New York Magazine)
・Chatroulette’s Creator, 17, Introduces Himself(Bits,NYTimes.com)
・CHATROULETTE CREATOR REVEALED! He's A 17-Year-Old Russian Kid(Silicon Alley Insider)
・Talk to Strangers with Chatroulette(Guardian)