これはジョニー・デップ主演の映画「Alice in Wonderland」の広告で、全米で封切られた日に合わせて掲載された。Walt Disney社はこの広告費として70万ドルを払ったようだ。
*3月5日のLAタイムズのフロントページ(左)とバックページ(右)

(ソース:Hollywoodnews.com)
米国の新聞編集者とって、フロントページは編集の聖域であった。編集の独立性を象徴するかのように、かつては広告を掲載させなかった。でも、そんなカッコイイことを言ってられる余裕は、今の米国の新聞にはない。昨年の1月にNYタイムズ紙が、フロントページの下部に広告スペースを設けた時も大騒ぎになったが、今回のLAタイムズの場合はフロントページを完全に乗っ取られた感じである。フロントページの記事は、ページをめくって読まなければならない。
米国の新聞社の広告売上高は、2009年が前年比27.2%減と落ち続き、今年(2010年)も同10.7%減とマイナス成長が止まらないと見られている(Magnaの予測)。廃刊にならないためなら何でもやりますといったところだが・・・。
◇参考
・Times Sells Disney Its Front Page for $700K(Wrap)
・Is the LA Times strapped for cash?(Hollywoodnews.com)
・Los Angeles Times runs front page ad for $700,000(editorsweblog.org)
・NYT紙,聖域のフロントページに広告掲載を(メディア・パブ)