B2B出版社の米CMPは,技術分野に特化したバーティカル検索サイトTechSearch.com を立ち上げた。現在はベータ版となっている。
CMPのような,個別のWebサイトを数多く擁しているオンラインメディアでは,各サイト毎に検索エンジンを用意したり,また複数のWebサイトを横断検索するエンジンを設けたりしている。でも,検索エンジンは各Webサイトにおける一つの機能にすぎなかった。
ところが時代は変わった。今では,検索エンジンをハブにして,情報を探し,閲読する利用スタイルが定着している。Yahooなどのポータル系サイトだけではなくて,メディア系サイトでも,検索エンジンを主役にしたサイトが生まれても不思議ではない。これまでもCnetなどが,検索エンジン専用サイトを設けていた。でも脇役的な位置づけであったのではなかろうか。もっと前面に押し出すメディアサイトが出てくればと,待っていたのだが。
TechSearch.com は,その要望に応えようとするサイトのようだ。数多くのWebサイトを擁したCMPオンラインにおける,中核サイトに育つかもしれない。検索サイトだからポータル的な役割もあり,CMPの他Webサイトに多くの顧客を誘導できるはずだ。またTechSearch.com には,ブログやポッドキャスト,ウェブキャスト,ニューズレターなどのコンテンツも抱え,単なる通過サイトに終わらせたくないようだ。
TechSearch.com の検索エンジンTechSearchは,Googleのようなホリゾンタル(汎用)検索エンジンではない。エンジニアリング分野に絞った,いわゆるバーティカル検索エンジンである。専門のエンジニアなどにとって,ノイズが少なく,専門性の高い優れた情報がきっちりと検索できるエンジンでなければならない。
検索対象としては,TechWeb, InformationWeek, InternetWeek, CMP's Pipeline sites, CRN, EE Times, Optimize MagazineなどCMPのコンテンツを中心に,ブログ,ベンダーサイトが含まれる。他のメディアサイトも含まれているようだが,どの程度カバーしているかがはっきりしない。
課題は,ビジネスパーソンが技術分野の情報を探すときに,日常的に使ってもらえる検索エンジンとなるかである。これまでも,バーティカル検索エンジンを幾つか試してきたが,結局は専門分野においてもGoogleやTechnoratiを使うことが多い。理由はいろいろ考えられる。検索対象サイトが自前コンテンツに偏りすぎたり,新しいサイト(特に優れたブログなど)が検索対象から抜けていたり,インデックス化のタイミングが遅かったりと・・・。特に,専門分野のバーティカル検索エンジンは,日常的に人手によるメンテが欠かせない。専門分野に目利きの効くプロが張り付く必要がある。
TechSearch.comの編集責任者のAlexander Wolfeは,EE Times, IEEE Spectrum, Byte.com.などで編集の経験を積んだ,コンピュータ業界の編集のプロである。期待したい。
◇参考
・CMP Launches TechSearch.com, a Robust Search and Blog Technology Resource (プレスリリース)
2006年03月16日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/14543261
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック
http://blog.seesaa.jp/tb/14543261
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック












![[pepoz] - “自分を売る”イノベーションの実験と実践](http://zen.up.seesaa.net/image/pepoz_2.png)
