評判の技術分野ニュースアグリゲーター「Techmeme」を運用しているオンラインサイトがメディア分野にも新たに進出するとあって、「Mediagazer」への期待が高まっていた。メディア分野のニュースアグリゲーターとして先行しているサイトは既に幾つか存在するが、「Mediagazer」は速報性や選別ニュース記事の質で競争力を備えたサイトに育ってきている。
そのMediagazerで選ばれているニュースソースの掲載頻度のランキング「Mediagazer Leaderboard」がこのほど公開された。トップ100サイトが公開されているが、以下ではトップ30ソースを掲載した。過去30日間における、掲載頻度の高い順番である。メディア分野のニュースを収集する者にとって、いずれもお馴染みの定番サイトが並んでいる。
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米国の新聞サイトでは、もともとメディア関連の記事が多い。特に最近では伝統メディア危機のニュース記事が定番化しているほどだ。このため、トップ30に、伝統的な新聞の5サイトがランクされていた。
2. New York Times
5. Guardian
9. Washington Post
20. Los Angeles Times
22. Wall Street Journal
Guardianが5位にランクされているのは、メディア分野の特設ページ(mediaguardian.co.uk)が後押ししたせいかもしれない。
こうしたマスメディアサイトのニュースよりも目立って多いのがのがブログ記事である。トップのpaidContent、3位のNieman Journalism Lab(ハーバード大学が支援)、6位のTechCrunch、8位のThe Wireが上位を占めている。さらに、11位のMedia Decoderや12位のMediaMemoもブログであるが、実はMedia DecoderはNYタイムズのブログで、MediaMemoはWSJ Digital Networkのブログである。つまりソーシャルメディア界隈では、新聞ブランドよりもブログブランドのほうが受けが良いということである。新聞ブランド色を薄めてブログブランドを前面に押し出したほうが、制約の少ない情報発信ができるということか。
◇参考
・Mediagazer Leaderboard brings you the top 100 media news sites(mediagazer news)
・英国の伝統新聞Guardian,米国の有力ブログ“paidContent”を獲得(メディア・パブ)