米国の個人投資家向けサイトは激戦区である。既に,Yahoo Finance を筆頭に次のようなポータル系サイトが陣取っている。
Yahoo Finance :1200万人
MSN Money:1090万人
CNNMoney:850万人
AOL Money and Finance:830万人
(Nielsen//Netratings調査:2006年2月)
月間1000万人前後のユニークユーザー数を誇る強力サイトがひしめき合う市場だ。こんな厳しい市場に今さら挑んでも。だが,挑戦者がGoogleとなると,やはり何かが・・・。
Google Financeの検索エンジンで,幾つかの企業を検索してみた。Sony Corporation (ADR)とか,Time Warner Incとかを。たとえば株価チャートなんかは,Ajaxを採用しているせいか,使い勝手が良い。株価チャートから関連ニュースにアクセスできるのは便利そう。株価の変動とニュースの関係が,読みとれる。
Google Financeの特徴的な機能としては,FAQのページによると,次の7点があげられていた。
・Company Search
・Interactive Charts
・News and More News
・Blogs
・Company Management Team
・Discussion Groups
・Portfolios
ブログをどのように選別していくのかが,気になるところ。CGM(Consumer Generated Media)を売りにしたいところだが,“金”が絡むサイトだけに,これまでのGoogleサイトのようにシステムだけに任せるわけにもいかないのでは。現在のコンテンツはほとんどが,他サイトから収集したもの。だが先頭を走るYahoo Financeは,集客力強化のためにオリジナルコンテンツを加え始めている(Columnist Biographies)。Googleもパブリッシャーとなるのだろうか。
◇参考
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・Google launches free financial news website(MarketWatch)
・GoogleがFinanceサイトを開設か,またうわさ話が(メディア・パブ)
・Yahoo,オリジナルコンテンツ作りに拍車(メディア・パブ)