「メーカーよりも商社が儲かる」と言われてきた。
今,ネット時代においても,
「コンテンツ・メーカー(パブリッシャー)よりもコンテンツ商社(アグリゲータやサーチエンジン)が儲かる」ようだ。
コンテンツ商社とも言えるポータル・サイトは快調である。eMarketerのPortal Update(Search Wars about to Begin :http://www.emarketer.com/Article.aspx?1003214)によると,2004年第1四半期〜第3四半期の4大ポータル・サイト(AOL,Yahoo!,Google,MSN)合計の全世界売上は,128億ドルで前年比29.9%増と上昇。中でも,Yahoo!は25億ドル(前年比159.8%増),Googleは21.6億ドル(前年比126%増)と絶好調。両社を勢いづけたのがサーチ広告(paid search ad)だ。昨年年間で約40億ドルの市場規模に膨れあがった。
今年もポータルサイトはエンジン全開で飛ばしそうだ。サーチエンジンは,デスクトップ,ローカル,ビデオ,モバイル対応とメニューも増える。それに米国でもブロードバンド化が家庭の過半数に普及する見込みで,それに合わせたVODやリッチメディア広告などの売上げもも大きく伸びそう。海外進出では中国での戦いが激しさを増す。ともかく数年後に世界最大のインターネット人口となり,90%がブロードバンド化する市場だ。米系ポータル・サイトが力を入るのも当然か。その次はインド市場である。