歴史の浅い商用インターネット産業において、次のような世代交代が短期間に行われてきている。
Microsoft(ブラウザー)
Yahoo(ポータル)
Google(検索)
Facebook?(ソーシャルネットワーキング)
ポータル時代の覇権争いでYahooがMSN(Microsoht)を負かし、次の検索時代にGoogleがYahooに打ち勝った。そしてソーシャルネットワーキング時代の覇権争いでFacebookとGoogleが競うことになるのでは、ということだ。SNSのインフラではFacebookが圧勝しているかもしれないが、広告やソーシャルアプリなどのマネタイジングに絡むビジネスはこれからが勝負所である。
先月末にDiggの共同創立者のKevin Roseが、Twitterで次のようにつぶやいたことから、Googleのソーシャルネットワーキングサービスを巡るうわさ話に火が付いた。

Google Me Social Networkのようなサイトでうわさ話が飛び交っていたのだが、WSJ.comが“Google Develops a Facebook Rival”とのタイトルの記事を掲載するに至り、うわさのレベルではなくなってきた。WSJの記事によると、現在開発中のSNS上で提供を考えているソーシャルゲームのデベロッパーと協議に入ったということだ。その交渉中のデベロッパーには、Playfish(Electronic Arts傘下)、Playdom(最近Walt Disney による買収が発表された)、それに最大手のZynga(Googleが出資)などが含まれているという。
◇参考
・Google Develops a Facebook Rival(WSj.com)
・Google Trying to Build Facebook Competitor? Good Luck With That(GigaOM)
・Google Chief: Facebook Not a Competitor(Digits、WSJ Blogs)