仕事のための専門誌(BtoB雑誌)が,ここ数年,苦戦している。長期低落を食い止めることができるのか。分野によって市場環境も違い,攻め方も変わる。BtoBonline.comの次の記事が,米国出版社の対応をまとめている。
B-to-b media companies seek long-awaited growth in a range of industries that remain in flux By Sean Callahan
http://www.btobonline.com/article.cms?articleId=22761
IT分野:
printの世界から飛び出てWebへ向かう。かつてCMP Media, International Data Group , Ziff Davis Mediaなどが牛耳っていた市場は,CNET Networks や TechTarget などの新興のWeb出版社に浸食されている。そこで旧来出版社もWeb出版にギアチェンジし始めている。IDGも将来,広告売上の半分はオンラインに期待している。
半導体分野:
これまで半導体産業はシリコンバレーを中心に展開されていたが,これからは台湾,中国,日本などへとグローバル化が進む。Reed Business Information's EDN China や CMP Media's joint venture with Global Sources, EE Times Asiaで攻勢に出る。
建築分野:
市場の国際化への対応を急ぐ。たとえば, McGraw-Hill Constructionは今年の初めに the Global Construction Summitと称する会議を開くと同時に,a building materials product guideを発行する。これは中国の 105,000 construction professionals にリーチする。
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特に新鮮な話ではないが,要するに専門BtoB誌が向かう道は,ネットへのシフトと中国を視野に入れたグローバル化,ということだ。
2005年01月17日
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