そこで読者離れが進む雑誌や新聞も、グルーポンで定期購読者の獲得に乗り出した。その動きをThe Nieman Journalism Labが詳しく紹介している。その中で成功事例として話題にしているのが、米デンバーの地方雑誌「5280」である。1日で4715人の年間購読者を新規に獲得した。デンバーのグルーポンで特定の日に、年間購読費14ドルを共同購入者には半額の7ドルに割引するというサービスである。
この成功事例に刺激を受けて、グルーポンを活用する雑誌社や新聞社が次々と現れ始めた。以下は6月以降で、グルーポンにより新規の定期購読者を1000人以上獲得した雑誌である。
確かにグルーポンは、1000人前後の定期購読者をほとんど瞬時に確保できる可能性のある「特効薬」かもしれない。でも「麻薬」のようなところもあり、いつも使える離れ業ではないかもしれない。新規の購読者に限定するようなので、既存の定期購読者が不満を持つであろう。グルーポンよる新規年間購読者が1年後の更改時に、通常の購読料を払うかどうかも気になる。
6月以降、31タイトルの雑誌や新聞がグルーポン・サービスを実施し、総計32,851人の新規定期購読者を獲得したという。なかには、 the Chicago Tribuneや Washington Post の新聞も試したようだ。
◇参考
・Summer of (Groupon) love: Social discounting helps magazines sell subscriptions on the cheap(The Nieman Journalism Lab)
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