RSSリーダー時代がいよいよ終焉を迎えることになるのか。数年前のRSSリーダー全盛時代において、トップランナーであったBloglinesが2010年10月1日をもってサービスを終えることになった。久しぶりにサイトを訪れると、次のようなメッセージが。
“As you may have heard, we are sorry to share that Bloglines will officially shut down on October 1, 2010.”
個人的にもBloglinesサービスのお世話になってきた。6年前にメディア・パブを始めたきっかけも、RSSフィードの普及によりメディア産業の地殻変動が起こるのではと思ったからである。その当時、米国のメディアサイトが次々とセグメント分けしたRSSフィードを発信し始めており、またテーマをターゲット化した良質のブログも相次ぎ登場していた。もちろんブログにはRSSフィード発信機能が組み込まれている。こうした流れの中で、ブログだけではなくて新聞などのメディアサイトも記事単位でのパーマリンク化が当たり前になっていった。
このRSSフィードを利用することにより、これまでとはケタ違いに効率のよい情報収集が実現するようになった。その時、世話になるツールがRSSリーダーで、米国内の一番人気がBloglinesであったわけだ。ネットでの情報収集の出発点は、個人的にもBloglinesのRSSリーダーかGoogleの検索エンジンであった。それが、Bloglinesをいつの間にか使わなくなっていった。少なくともこの2年間近くはほとんど覗きに行かなくなっている。RSSリーダーで必死になって探さなくて、ツイッターなどのソーシャルメディアですぐに得られる場合が多いからだ。ニュースアグリゲーターやソーシャル・フィルタリング・サイトで十分といったところか。
Hitwiseのデータによると、人気のGoogle Readerでも訪問者数がこの1年間で27%減り、さらにBloglinesでは71%も減らしている。ただRSSリーダーのユーザーは減っていくだろうが、RSSフィード発信の重要性はソーシャルメディアや検索エンジンに対応するためにも変わらない。
◇参考
・IAC To Shut Down Bloglines(paidContent.org)
・The Death Of The RSS Reader((paidContent.org)
・Bloglines Update(Ask.com)
・RSSリーダーのシェア争い,Bloglinesが独走(メディア・パブ)
ツイッターは両思いになりやすいのではってかってに思ってます