IMVUは3Dのオンラインコミュニティで、3Dのアバターを介して会員同士が楽しめる仮想世界であるが、そこで会員がソーシャルゲームを楽しめるようになった。ソーシャルゲームには、ファッションゲームのTop Modelzなど75種以上が用意されている。それらのゲームは、パートナーとなるゲームデベロッパーのViximo, Heyzap、Omgpopなどから提供されている。

IMTVでは会員の化身であるアバターが仮想空間で行動するが、チャットやショッピングやドレスアップなどを楽しんだり、洋服や家具や部屋を作ったりもできる。同じ3D仮想空間であるSecond Lifeに比べるとシンプルで、手軽に遊べるという。そのせいかForbesのブログによると、登録会員が5000万人に達したと伝えられている(CrunchBaseの記事では2500万人)。月間ユニークビジター数は1000万人を超えたとしているが、Online Media Dailyの記事では600万人となっている。アクティブ率はやや低い。
米国のニュース系サイトや仕事に関する情報サイトなどお堅いサイトでも、IMTVのバナー広告を頻繁に見かける。妖しげなアニメの広告なので、硬派サイトのページで異様に目立つ。若いビジネスマンが中核ユーザーと思っていたのだが、Online Media Dailyによると会員の70%が女性で、会員の60%は18歳以上と伝えている。日本にもファンが多いとか。仮想空間のデモビデオを以下に貼っておく。
IMTVは2004年に設立され、これまでもバーチャルグッズの売上に頼っていた。同社は昨年末に黒字化したと主張している。年間売上4000万ドルの大半がバーチャルグッズの販売売上である。最大規模のバーチャルグッズ・マーケットを自慢しており、会員が作った300万以上のアイテムもバーチャルグッズ・カタログに掲載されている。最近の30日間だけでも、3万5000人の開発者がカタログのバーチャルグッズを売ったという。一方でユーザーの開発者が毎日4000点以上の新しいアイテムをカタログに加えているそうな。
IMTVはこれまで、Best Buy Capital、 Menlo Ventures、 Allegis Capital 、 Bridgescale Partnersなどのベンチャーキャピタルから約3000万ドルの出資を受けている。
◇参考
・Virtual World IMVU Combines Social Gaming And Avatars(Online Media Daily)
・IMVU(CrunchBase)
・IMVU Launches Social Games(Virtual Worlds News)
・3-D Avatars Get Their Own Farmvilles In IMVU(Forbes)