このレポートでは、次の6段階の世代別にわけて、結果をまとめている。
・Millennials世代 :18〜33歳(1977-1992年生まれ)
・Generation X世代:34〜45歳(1965-1976年生まれ)
・Boomers世代の若手:46〜55歳(1955-1964年生まれ)
・Boomers世代の年配:56〜64歳(1946-1954年生まれ)
・Silent世代 :65〜73歳(1937-1945年生まれ)
・G.I世代 :74歳以上 (〜1936年生まれ)
最初の表は、いろんなネットサービスについて、各世代のインターネットユーザーの何%が利用しているかを示している。10%刻みで色分けしている。若い人ほど多くのネットサービスを利用しているのは当然だが、世代間のデジタルデバイドが減少する流れにある。表の上部に掲載されているサービスほど多く利用されている。見逃せないのは、どの世代でも、上部に掲載されているサービスの種類が似ていることだ。たとえば、Emailやsearch engines、health information、news and podcasts、product sites、travel sites、banking sitesなどは、若者だけではなくて高齢者にも人気のあるサービスとなってきている。つまり好みのサービスについては、意外なほど世代ギャップがないと言えそう。
比較的新しいサービスと言えるSNSでも、以下のグラフのように高齢者の利用が増えてきている。若年層(33歳以下)にはいきわたりつつあるので伸び率が鈍ってきているのに対し、高齢層では急速に普及している。世代を超えて、SNSが利用され出している。
一方でブログの利用で異なった現象が。以下のグラフのように、利用率は中高齢層を中心にまずまずの伸びを見せているが、どういうわけかMillennials世代で減り始めている。マイクロブログ(ツイッター)の台頭のせいかもしれない。
Millennials世代も減っているが、その下の10代(12〜17歳)に限定すると激減している。2006年の28%から2010年には14%に落込んだ。
この結果を受けて、Fast Companyの記事見出しは"Why the Kids Don't Blog and Grandma's on Facebook"。子供はブログをやらないが、どうしておばあちゃんがFacebookをやるの。米国では家族同士のコミュニケーションも実名ベースのSNSで行うことが多いとか。年寄りが孫とSNSでやり取りしているのかな。一方でブログは、10代の若者にとってまどろかしくて、ダサいメディアとなってきているのか。
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◇参考
・Generations Online in 2010(Pew)
・Why the Kids Don't Blog and Grandma's on Facebook(Fast Company)