調査会社Canalysによると、2010年第4四半期のスマートフォン出荷台数が1億120万台となった。09年同時期に比べて88.6%も増加した。OS別に見ると、アンドロイドベースのスマートフォンが3300万台出荷され、初めてトップに立った。LG、Samsung、Acer、HTCなどのアンドロイド・スマートフォンが順調に出荷を急増させ、他ベンダーからもアンドロイド製品が雪崩を打って登場している。出荷ベースではこれから、アンドロイドの独走は避けられそうもない。一方で、AppleのiPhoneは前年同期比85.9%増の1460万台を出荷したが、アンドロイドの勢いに押されて、シェアは09年の16.3%から10年は16.0%と減らした。

ところが、収益性で見ると、iPhoneの強さが突出している。確かにフィーチャーフォンなども含めた全モバイルフォーンの世界市場シェアでは、ベンダー別の売上台数でAppleは4.2%とわずかである。(以下、Asymcoの調査結果より)

ところが、大手8メーカーを対象にした、売上高と利益のそれぞれのベンダー別シェアとなると、様相が変わる。新参のAppleが一気に大きなシェアを占めてきており、存在感を誇示しているのだ。利益のシェアでは51%も占める。驚くべき収益性を実現している。


米国ではVerizon向けのiPhoneが2月10日から登場することもあって、高収益性を堅持していきそう。
◇参考
・Google’s Android becomes the world’s leading smart phone platform(Canalys)
・Fourth quarter mobile phone industry overview(Asymco)
・Apple's 4% mobile market share rakes in over half the industry's profit(AppleInsider)