Distimoが代表的なモバイルアプリストア(App Store)を対象に、2011年1月の調査結果を発表した。調査対象としたApp Storeは次の8ストアである。
・Apple App Store - iPad
・Apple App Store - iPhone
・BlackBerry App World
・Google Android Market
・Nokia Ovi Store
・Palm App Catalog
・Windows Marketplace for Mobile
・Windows Phone 7(WP7) Marketplace
各ストアの提供アプリ数は、2011年1月現在で以下のグラフのようになる。これは米国市場のデータである。Apple App Store for iPhoneは30万本を突破し先頭を走っているが、提供アプリ数は前月比1%増とやや小休止気味。アプリ開発者は、新たに需要が急増してきたAndroidやWP7向けに力も入れ始めている。 Google Android Marketが扱うアプリ数は同18%増と15万本を超えた。また昨年11月初旬に米国で販売が始まったWindows Phone 7 Marketplaceも同30%増とロケット発射している。先週マイクロソフトとノキアが提携しただけに、WP7アプリも勢いを増しそう。

Google Android Marketの特徴は、相変わらず無料アプリの割合が63%と大きいこと。2011年1月でも無料アプリが1万6150本も増えたのに、有料アプリは6847本しか加わっておらず、無料アプリ主流のトレンドは変わらない。一方WP7 Marketplaceでは、1月に無料アプリが576本増えたのに対し、有料アプリは倍近い1027本も加わった。また、AndroidアプリはiPhoneアプリと同様、国境越えして流通したり複数のストアで売られることが多いが、WP7アプリは特定の国とかストアでしか流通しない場合が少なくない。
レポートでは、各アプリストアでのダウンロードランキングが、無料アプリと有料アプリ別に掲載されている。その中で圧倒的な人気を集めたのがゲーム「Angry Birds」。開発元Rovio Mobile社のCEO Mikael Hed氏が2010年12月初めに、アプリのダウンロード数が4200万回(有料版が1200万回、無料版が3000万回)になったと明らかにしたが、2011年1月末には5000万回を突破したようだ。キャラクター製品も大人気だし、ハリウッド映画にも登場することになっている。1年少し前に出したモバイルアプリが、フィンランドの従業員約40人のちっぽけなゲーム開発会社を世界的に有名にしたのだ。
◇参考
・COMPARISONS AND CONTRASTS: WINDOWS PHONE 7 MARKETPLACE AND GOOGLE ANDROID MARKET(Distimo Blog)
・DISTIMO RELEASES FULL YEAR 2010 REPORT(Distimo Blog)
・Angry Birds total downloads now over 50 million( PG.BIZ NEWS)