Craigslistは世界の主要都市向けのサイトを用意し、クラシファイド広告の多くを無料で掲載させたものだから、新聞紙に出稿していたクラシファイド広告主がこぞってCraigslistサイトに乗り換えてきたのだ。その惨たんたる結果が、米新聞協会のデータからも読み取れる。

例えば2000年には、全新聞紙広告の約40%となる196億ドルものクラシファイド広告収入を得ていた。販売売上も含んだ新聞の全売上の約30%をクラシファイド広告が占めていたのだ。ところが、21世紀に入ってからは急激に減り始め、この3年近くは底なしの下落である。2009年には62億ドル弱と、2000年当時の3分の1以下になった。
米国の新聞社は、活路をiPad向けなどの電子新聞に期待せざるを得ない状況に追い込まれている。ところが早々と、Craigslistのクラシファイド広告がLifelike Apps社のiPadアプリで手軽に読むことができるようになった。Lifelike Craig HD - Craigslist for iPadと称するアプリをiPadにダウンロードしておけば、所望の都市向けの最新のクラシファイド広告をいつでも閲覧できる。このアプリの価格は1.99ドルである。

そこで、実際に試してみた。日本からは、230円でアプリを購入できる。

画面は、パソコン上のCraigslistとほとんど同じと思われる。クラシファイド広告のカテゴリー分けも同じ。

世界中をカバーしている。

米国のボストンを選択する。

housing(apts / housing)でアパートを探してみる。

適当に選んでみると、次のようになる。

特に驚くことはないのだが、新しい土地に引っ越した場合などに、iPadを片手に、Lifelike Craig HDやGoogle Mapsを駆使すれば、効率よくいろんな引越しに時の作業が済ませそうだ。
◇参考
・Lifelike Craig For iPad Turns Craigslist Into Traditional Classified Ads(geekhsugar)
・iPad App Turns Craigslist into a Newspaper(Daily News)