クラシファイド広告売上に大きく依存してきた米新聞にとって,インターネット版の出現は脅威である。中でも,無料のオンライン・クラシファイド広告で市場を蚕食するCraigslistに攻められ続けてきた。そのCraigslistに対する反撃の狼煙として,Topix.netがクラシファイドページを開設したのだ。
Topix.netは,Tribune, Gannett, Knight Ridderの3大手新聞社グループ傘下のニュースアグリゲーターである。Google Newsのように世界中のニュースサイトからニュース記事を収集し,36万種のカテゴリー別に分類したニュースページを作り上げている。最近は選別したブログも収集対象に加えた。
売り物としている36万種のニュースページの中には,約3万の地域別ニュースページも含まれている。全米すべての都市のローカル・ニュース・サイトが用意されているのだ。そうしたローカルサイトでは,当然,その地域限定のクラシファイドページのニーズが非常に高い。
例としてCA州Santa Cruzのローカル・ニュース・ページを見てみよう。
上のSanta Cruz Newsページの右欄に,同地域のクラシファイド・ページの目次が載っている。下の画面は,その一部である。立ち上がったばかりで,現在はまだ掲載数が少ない。
現在,次の6分野のクラシファイド案内を無料で掲載できる。
・Housing
・Jobs
・For Sale (post garage sales under events)
・Services
・Events
・Local Shops
クラシファイドページを設けることにより,ローカル・ニュース・ページの閲覧数が増え,広告メディアとしての価値が高まることになるだろう。つまり有料広告も呼び込むことになるのかも。また,明らかではないが,クラシファイド広告も掲載だけならは無料であっても,いずれ成果報酬として有料化するかもしれない。
◇参考
・Newspaper JV Topix.net Debuts Craigslist Rival(Micro Persuasion)
・Topix.net For Sale(Topix.net Weblog)
・Topix.net関連エントリー(メディア・パブ)