そして、デジタル定期購読の案内ページに飛ぶと、3コースの全てが、最初の4週間、99セントでサービスが受けられるとなっている。ALL DIGITAL ACCESSコースだと、34ドルも割引だと売りこんでいる。
3月17日に有料化プランを発表したが、ネット上では料金が高すぎるとの声が飛び交っている。その批判をかわすために割引トライアルを提供することになったのだろうが、ともかく突発過ぎというか、迷走ぶりが気になる。
NYTはサイトの有料化を1年以上も前から宣言し、2011年の年明けにも有料サービスを実施することになっていた。ところが、メータ制の採用を明らかにしたくらいで、具体的な有料化プランは2011年の年明けになっても出てこなかった。そして、3月17日に有料化プランを発表したのだが、驚くことにカナダだけはその日から有料化を実施。カナダをモルモットにして、いろいろ調べたかったのだろうか。カナダ以外の国に対しても、有料化実施の約10日前になって初めて有料化プランが明らかになったのだが、あまりにも早急すぎる。それに課金の壁が抜け穴だらけなので、どの程度無料で閲覧できるかを調べたうえで、有料化サービスの利用を検討している読者も多いのでは。NYTとしてはその検討前に、割引トライアルを利用してもらい有料サービスの申し込みをさせたいのだろうが。


